読み聞かせの絵本を選ぶ時に、子供に選ばせることも大切ですが、子供が選ぶ絵本には、どうしても昔話が少なくなる傾向があります。
日本の昔話の表紙の絵が、ちょっと地味だったり、怖かったり、という理由もあるのでしょう。
でも、それだけで、昔話を読まないのは、あまりにももったいないと思うのです。
あえて昔話を選ぶ必要性、そして読み聞かせに最適な絵本について紹介していきましょう。
なぜ昔話がいいのか
世の中にたくさんの絵本が溢れていても、昔話は、ずっと残っていますよね。
それだけ、大切に受け継がれていく価値のあるものなのでしょう。
昔話をあえて読み聞かせる理由をあげてみました。
正しい日本語を学べる
昔から使われている正しい日本語や昔の暮らしを知るのには、昔話の絵本は良い教材になります。
方言だったり、今は使われていない言葉が出てきたり、読み手も読みづらくて大変なのですが、そこに、味わいがあるということに気づくはずです。
子供と一緒に、どんな意味かを調べる良いきっかけにもなるでしょう。
また、正しく美しい言葉、間合い、というのも、感覚で身につけることができますね。
そういう言葉を話したり、聞いたりすることで、日本語特有の響きや、ゆったりとした空気感、というものを感じることができるようになるのです。
昔話を選ぶ基準
どの出版社からも、昔話の絵本はたくさん出ていますので、どれを選んだらいいか迷いますよね。
1〜3歳頃までは、絵が可愛くて、話も怖くないものが、子供にとっても入りやすいのではないでしょうか。
3歳以降になれば、本来の話に忠実なものでも、じっくりと聞き入ったり、昔の言葉について聞いてきたり、マンガ風ではない絵に興味を持つことが多くなってきます。
私も、実際に幼稚園や小学校で、読み聞かせをしていますが、昔話を読むと、子供たちはとっても静かに理解しようと聞き入っているのが感じられるのです。
話の内容も、ところどころ難しいと思う部分もあるのですが、それでも、一生懸命、理解しようと絵をじっくりみたり、話を聞いたりしている様子がわかります。
現代風の、マイルドなストーリーのものにするか、原作に近いものにするかは、もちろん、それぞれの好みによります。
でも、ちょっと残酷だったり、少しくらい分からない、難しい言葉や昔の言葉があっても、読み手としては、どんなものでも気にせず読んであげることが大切なのです。
それを子供が、どう捉えるか、を知ることも楽しみの一つになりるでしょう。
読み聞かせにおすすめの昔話
日本人なら絶対に知っておくべき定番のものから、それほど有名ではないけど、話が面白いものをピックアップしてみました。
あえて、原作に近いもの、昔風の絵を表紙に使っているものにしてみました。
ももたろう
かぐやひめ
かちかち山
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ねずみのすもう
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かさじぞう
だいくとおにろく
うらしまたろう
さるとかに
つるにょうぼう
やまなしもぎ
はちかつぎひめ
ここにあげたものは、絵もきれいなものも多く、話も原作に近いものが多いので、もしかしたら、残酷だと思うものもあるでしょう。
それを単に、ひどい話だと思うか、あるいは、悪いことをしたら、自分に報いがある、というふうに伝えるか、それは親子での考え方によるかもしれません。
でも、昔から語り継がれてきた話というのは、それだけ、重要な意味だったり、罪について、より深く考える必要のあるものかもしれないのです。
これはどういう意味なんだろう、と一緒に考えてみるのもいいのではないでしょうか。
まとめ
昔話と言っても、あまりにもたくさんありすぎて、何を選んだらいいか分からないという場合は、自分が子供の頃に読んで記憶に残っているものから選ぶのもいいでしょう。
「これ、お母さんも昔読んだんだよ」
と話してあげると、子供も興味を持ちやすいものです。
他にも、季節が関係しているものなど、その時期にあった絵本を選ぶのも一つの方法ですね。