子供に、しつけのために叩くという親は実は結構いるようです。
昔は、よくげんこつでポカンとやるシーンが見られたようですが、最近は叩く行為は虐待につながるので、絶対に良くないということが言われています。
しかし、毎日の子育てで、子供に対してイライラして、怒鳴るだけではなく、最後は手をあげてしまう、ということって、実は私も何度かありました。
もちろんその都度反省して、子供に真剣に謝りましたよ。
でも、きっと子供の中に傷は残っているんじゃないかと、今でも後悔しています。
つい手をあげてしまう、という人って、どうしたらいいんでしょう。
やようと思ってもなかなか抑えることが出来ないという人もいると、私は思います。
中には、人前でもゴツンと頭を叩く親も何人か見てきました。
そんな時、子供はどう感じているのか、何かしら影響はあるのか、気になるところです。
叩いてしまう場合の理由や、その対処法について、私もずいぶん悩みましたので、自分で調べたことを、お伝えしていきます。
目次
どうしても叩いてしまう理由
何故子供を叩いてしまうのか?
その都度叩く側には理由があるものです。
まずあげられるのが、これでしょう。
自分も親から叩かれて育った
よく、虐待の連鎖というのがあるのをご存知でしょうか?
親から叩かれて育った子供が親になったら、同じように自分の子供を虐待する確率が高くなるというものです。
なんとなく納得いきませんか?
良くないこととわかっていても、じゃあ他にどうしたらいいのか、方法がわからないから、親と同じことをしてしまうんです。
叩かれて育った人は、子供はある程度叩かないとわからない、と思い込んでいるふしがあるでしょう。
私自身も、何度か叩かれたことはありました。
しかし、どれも思いっきりとかではなく、やはり母親も叩くのは良くないと思っていたのか、どうしてもイライラがおさまらない時に、箸で頭をかすめる程度に、という感じだったように思います。
手のひらでバチンとか、ゲンコツや物でゴン、ということはなかったです。
私も子供を育てていて、やはり叩きたくなって、つい手が出たことは何度かありましたよ。
でも、心の中では叩くのは良くない、とはわかっているのです。
それなのに、どうしても手が出ることってあるんですよね。
落ち着いてから、「叩いたママがバカだった。本当にごめんね」と真剣に謝りましたけど。
そして、次にあげられる理由にこのことがあります。
何度言っても言うことを聞かないから
スーパーとかで、おもちゃが欲しいとか、お菓子が欲しいとか言って泣きわめいたり、お店なのに兄弟げんかをしておさまらなかったり、という時、ついつい叩いてしまうことがあるかもしれません。
一度注意してやめれくれたら、叩くことはないのに、周りの目も気になるし、とりあえず静かにさせるには、これしか方法がない、と思ってしまうようです。
私の友達のお母さんの中には、トイレトレーニングがなかなか思うように進まなくて、何度かお漏らしをしてしまって、つい手をあげてしまった、という人もいました。
自分の怒りをしずめたり、子供に言うことを聞かせるための手っ取り早い手段と思われがちなんでしょうね。
叩くのは良くないですが、数回軽く叩いただけでも子供に影響ってあるのか、気になりませんか?
子供への影響
まず、自分が親から叩かれたことのある人は、その時の気持ちを思い出してみてください。
私の場合、回数は多くはなかったですが、叩かれたことはあったので、その時に気持ちはこんな感じです。
「なんで、叩かれなくちゃならないの?」
それと同時に、ものすごい母への恨みが沸き起こってきたような気がするのです。
これは、人それぞれで、叩かれても全然平気な人もいるのかもしれません。
しかし、叩かれることはやはり、子供には何らかの影響はあると思っていいでしょう。
自尊心を失う
叩くことは、その子の人格を否定することにもつながるそうです。
大げさに聞こえるかもしれませんが、子供には子供の言い分というものがあるのに、全て否定されていると感じられるのでしょう。
また、トイレトレーニングのように、まだ未熟なために上手く出来ないことで失敗したことに対して叩かれても、これは、自信を失うことにつながっていきます。
何より、失敗したらダメなんだ、という恐怖心を子供に植え付けてしまうことにもなりかねません。
親と子供は信頼関係で結びついていることが大切です。
子供がありのままでいられる、それを表現して、受け止めてくれる親がいることが子供の成長には大切なことです。
自信のない子供は、いつもおどおどして、親の前ではいい子を装うようになってしまう可能性があります。
親のマネをする
子供は親のやっていることをマネしながら成長していくものです。
ですから、親が子供を叩いたりすると、子供も、遊んでいる時に他の子を叩くようになる可能性があります。
叩くことがそれほど悪いことだとは思わなくなるのです。
そこで、親に注意されたりすると、どうして自分だけが注意されるんだろう、と理解できなくなったり、親の事を信頼できなくなることも考えられます。
いけないことだと思っていても、どうしてもつい叩いてしまう、という人は、ではどうしたらやめることができるのでしょう?
子供を叩くのをやめるにはどうしたら良いか?
心に余裕が必要
何をさておき、心に余裕がないと、ただでさえイライラしやすいですからね。
これが一番だと思います。
じゃあ何故心に余裕がなくなるのでしょう?
言ったのに片づけをしない、ごはんをちゃんと食べない、お店で騒ぐ、こっちは疲れているのに遊んでほしいとせがまれる、など、余裕がなくなる瞬間ってたくさんありますよね。
でも、ほとんどは、お母さんが自分の思い通りにならなかった時が多いのではないでしょうか?
子供は成長すると自我も芽生えてくるし、お母さんの言う通りには決してやろうとしなくなることだって多くなります。
ここは、子供に合わせる、しかないと思います。
まあ、私の経験ですが・・
こんな時は、親業も参考になります。
https://masumiofficial.com/child-raising/parenting/
片付けも出来る時に一緒にやる、ご飯も食べなかったら明日にまわす、遊んでと言われたらいったんはちょっと遊んで、少しでも満足させて、後は「お母さんは疲れたから横になるね」と言って横になる、家事は出来るだけ手抜きをする、などをやるのです。
少しでも心と体に余裕を与えること日々忘れないようにしましょう。
とりあえずその場を離れる
子供がわがままを言って思わず手をあげそうになったら、そこがお店など家の外で、そばを離れるのが難しい場合以外は、子供からいったん離れるのが簡単で効果的です。
我が家の場合は、狭くて部屋数が少ないので、別の部屋に逃げることが出来なかったので、トイレにいったり、クローゼットに逃げ込むことをしていました。
あまり長く、私がそういう場所に閉じこもってしまうと、逆に子供が追いかけてきて開けようと泣き叫ぶので、ほんの一瞬になりますが、効果は感じましたよ。
よく、数秒深呼吸をして、怒りをおさめましょう、というやり方もよく聞きますが、目の前にギャーギャー言っている子供がいて、落ち着いて深呼吸なんて、正直出来なかったです。
だから、数秒でも離れていることで、深呼吸できるならそこですると、少しでも落ち着くことが出来ましたよ。
自分の理想を押し付けない
子供には子供の自我もあるし、言い分もあるものです。
そのことが理解できずに、まるで自分のモノのように子供に言うことを聞かせようとして、反発がでることがあります。
このように、親が、自分の子供はこうじゃなきゃいけない、という理想像を持っていて、そのとおりに子供が振る舞わないと、許せなくなって怒りが蓄積してしまうことがあります。
子供は子供の生き方があるのですから、まず、そのことを認めて、見た目は子供だけれど、一人の人間なのだという感覚を常に持つようにしましょう。
そうすれで、何か気に入らなくて一方的に相手を叩くことがどういうことなのか、親も気づくことになると思います。
子供に集中しすぎない
子供が小さいと、どうしても子供中心の生活になるのは当たり前ですよね。
でも、ずっと子供のやること言うことを気にしすぎていては、何かいちいち意見をしたくなってくるものです。
ある程度成長してきたら、子供のやりたいように、させてあとは放っておく、という時間を増やしていくのもいいでしょう。
そうすれば、やることなすこといちち口を出すようなことをしなくなるはずです。
そして、その間は、何か子育てを忘れて没頭できる、仕事なり趣味なりを持つことで、切り替えがしやすくなります。
きちんと謝りましょう
それでもやはり気を付けてはいても、すぐには自分の叩く行為をやめられない人もいるでしょう。
どうしても、叩いてしまって、自分は本当にダメな親だと後悔するのも必要ですが、一番は
「子供に謝る」
でしょう。
ひと昔前の親には、親は子供に謝らなくてもいい、なんて思っている人も多かったと思います。
でも、子供も、人間ですから、親といえども、悪いことをしてしまったら理由はどうあれ、まずはきちんと謝ることが大切です。
親も人間ですから、良くないことをすることもある、そしてそんな時は相手に謝る、という姿を子供に見せることも大切なことなのではないでしょうか。
どうしても子供を叩いてしまうことで悩んでいる人へのまとめ
子供を叩いてしまう人には何らかの理由や特徴がありますが、やはり、叩くという行為自体は決して良いことではありませんね。
しつけと称して叩いてしまう人の心理には、親からも同じようにされて育ったとか、子供が言う通りにしないから、という理由があるようです。
どんな理由であっても、叩くことはやめなければなりませんね。
そのためには、親の方が変わらなければいけません。
子供に理想を押し付けたりしないように、そして、親の方も心に余裕を持つ努力をするように気をつけることです。
子供が自信をもって、のびのびと成長するためには、叩かずに、親子の信頼関係を保っていくことが必要なんですよね。