大人だけでなく、子供だって、ストレスを感じていることをご存知でしょうか?
仕事してるわけじゃないのに、ストレスがあるの?と思ってしまいがちですが、子供だって、日々、いろいろなストレスにさらされているのです。
ストレスは、少ないほうがいいに越したことはないですが、ある程度のストレスは人間が生きていく上では必要なものなんです。
ストレスを感じることで、アドレナリンが増え、緊急事態に迅速に対応する力が出る、と言われているからです。
ストレスにどう対処するか、その能力を高めていくためにも、親が手助けしてうまく対応していけるような方法をご紹介します。
目次
ストレスの原因
まずは、子供がどんな時にストレスと感じやすいのか、主な原因をあげてみました。
家庭の事情
子供にとって、一番身近な家庭の状況は、ストレスを最も感じやすい原因となります。
両親の離婚、不仲、再婚、借金、嫁姑問題など、当事者だけの問題と捉えがちですが、そばにいる子供は、必ず感じ取っているものです。
特別敏感な子でなくても、親の微妙な表情、仕草、何かを隠している雰囲気などで、気づくことがあります。
もし、家庭での問題があるのでしたら、出来るだけ、その問題を長引かせないことと、子供の前で言い争いを見せない、子供の前で悪口を言わないことが大切です。
逃げ場のない子供は、時には、家族の問題を自分の問題と重ねてしまい、自分を責めたりしてしまうこともあります。
一番大切な場所である家族の問題は、子供に一番影響を与えやすいものなんですね。
友達関係
幼稚園や、学校など、集団生活の場では、どうしても友達関係の悩みは出てくるのが自然です。
友達と喧嘩した、仲間外れにされた、など、毎日のように、あったりします。
低学年くらいまでは、すぐに仲直りできることが多いですが、高学年になってくると、もっと根が深くなったり、継続的に、トラブルが起きたりすることが多くなります。
学校にいきたくない、と、突然言い出したことで、親が気づくこともあるようです。
勉強
勉強そのものが分からなくて、ストレスを感じることは、小学生くらいだとあまりないように思われます。
それよりは、受験など、塾に通わされたり、成績のことで親から細かく言われることのストレスを感じることが多いでしょう。
中学受験を考える高学年になると、塾に通う子も増え、そこでの成績、受験のプレッシャーなどは、ストレスの原因となるものです。
引っ越しや進学など
引っ越すことで、住み慣れた家や土地を離れたり、友達との別れ、転校など、環境が大きく変わる時、どんな子供でも不安は感じるものです。
親も引っ越しなどで忙しくしていると、素直に甘えることもできなくなるでしょう。
また、自分だけ違う学校に進学して、知っている友達いない学校に行く場合も、人見知りな子供にとっては、大きなストレスを感じやすいものです。
弟や妹へのやきもち
下に弟や妹が出来ると、親がそっちの面倒ばかり見ることが多くなるので、やきもちを焼くことはよくあることでしょう。
ある程度のやきもちはよくあること、と思いますが、成長してからも、兄弟間で扱いに差があると、自分だけが愛されなかった、と思い続けることになることも。

子供のストレスサイン
とは言っても、子供にとって、ストレスを感じることは、まだ心も体も視聴途中の子供には、対処できないことが多いものです。
ストレスを感じていることを、親が気づいてあげるために、以下のサインを参考にしてみましょう。
体に現れるサイン
嘔吐したり、下痢、腹痛、など胃腸の症状が出ることがあります。
自律神経をつかさどる胃腸は、ストレスを感じた時に、反応しやすい部分です。
学校に行く前、毎朝、お腹が痛い、などと言っているのは、ストレスサインであることが多いものです。
他にも、頭が痛いということも、よくあるサインですね。
爪、鉛筆の軸をかむ
小さい子に出やすいのが、爪をかむ、というサインです。
小学生だと、授業中に、鉛筆の軸を噛んで、ダメにしてしまうこともあるでしょう。
ある意味、わかりやすいサインとも言えます。
おねしょ
夜中に、何年もおねしょをしなかったのに、小学生になってから、時々おねしょをするようになることもあります。
小学校にあがったことでの環境の変化、学校や習い事で気持ちに余裕がなくなった、などがストレスとなっていることもあります。
弱いものいじめ
年下の子をいじめるようになる、ということもあります。
弟や妹、近所の子、虫、小動物、人形など、自分より弱いと思うものに対していじめるようになる、というものです。
そういう子に限って、家では「いい子」のことが多いので、親はサインを見逃しやすいこともあるので、注意が必要です。
ストレス解消法
子供は自分でストレスが溜まっていること自体も分からないものですし、それを解消する方法も知らないのです。
家族が気づいてあげて、自然に解消する手助けをしてあげるといいでしょう。
ママとデートの時間を作る
「ママと2人だけでデート」は、オススメです。
もちろん、パパでもいいのですが、弟や妹が出来て、やきもちを感じるストレスには、やはり、ママを独り占めする時間は大切です。
その時に、ゆっくり話を聞いてあげれば、気持ちがスッキリするでしょう。
体を動かす
大人でもそうですが、運動することは、ストレスを手っ取り早く解消するには、とってもいい方法です。
一緒に、外を走ったり、サッカーなどに誘ったり、外で体を動かして、解消させてあげましょう。
祖父母の家で甘えさせる
子供は、大人に甘えることで、落ち着くものです。
両親が忙しいとか、なかなか時間が取れない場合などは、祖父母の家に預けて、半日でも、1日でも、ゆっくりと好きなだけ甘えさせてあげましょう。
頑張り屋さんの子に限って、素直な気持ちを出すことも我慢してしまっている可能性がありますので、素の自分に戻ることで、ストレスを解消する効果があるでしょう。
自然体験をさせる

自然に触れさせることは、心が落ち着かせるのに最適な方法です。
親子でサイクリング、登山、ちょと遠い公園でピクニックなどもいいですよね。
わが家では、自然が周りに多いので、自転車でちょっと遠くのカフェまで自転車で行くのが、最近の楽しみです。
カフェじゃなくても、何か目的があれば、自転車で遠くに行くのも苦ではなくなります。
子供がストレスを感じている時にやってはいけないこと
子供がストレスを感じている時に、やると逆効果のこともありますので、ご紹介しておきましょう。
原因を追及しすぎる
ストレスの原因を見つけようと、あれこれ聞き出すのは慎重にしておきましょう。
子供なりに、話したくないことだってあるはずです。
自分だけで解決しようと思っていることもあるでしょう。
話してくれたとしても、すぐに親が介入しなくてもいいこともあります。
まず、子供にどうして欲しいのか、それを確認して、見守った方がいい場合は、気持ちに寄り添うくらいにしておきましょう。
子供を責める
話を聞いた時に、ついやりがちなのが、子供のことを責めたり、こうすべき、ああすべきと、指示してしまうことです。
せっかく勇気を出して、打ち明けたのに、自分のことを責められては、もう何も話したくなくなってしまいます。
子供の話は、共感してあげることをまずは第一に考えてあげるといいでしょう。
まとめ
子供なりにストレスを感じている原因にもさまざまなものがあります。
ある程度のストレスを乗り越えていくことで成長していきますので、全ての原因を親が取り除いてあげる必要はないでしょう。
ただ、気になるサインが現れたら、様子をよくみてあげることは大切です。