子供が出来て、嬉しいのはママやパパになる家族だけではありません。
おじいちゃんや、おばあちゃんになる義理の両親や、実の両親たちにとっても嬉しいことです。
それはいいのですが、中には、異常なほど喜んで、あれもこれもと介入してくるケースがあります。
これがまさに「孫フィーバー」と呼ばれている現象です。
孫フィーバー真っ最中の人たちの特徴や原因、対処の仕方などをお伝えしていきましょう。
目次
母たちの孫フィーバーの特徴
初孫が生まれた時の喜びは、経験した人にしかわからないものです。
おそらく、これを書いている私も、孫ができたら大はしゃぎすることは十分予想できます(笑)
孫フィーバーにありがちな、特徴的な行動をあげていきましょう。
孫に執着する
赤ちゃんが産まれた瞬間、両家の母が病院に駆けつけて、嬉しさのあまりキャピキャピと2人ではしゃいでいたというエピソードを聞いたことがあります。
もちろん、喜んでくれるのは、嬉しいのですが、ママの方が産んだばかりで、まだぐったりしている時ですから、少し控えめにしてくれるとありがたいものですよね。
中には、名前まで勝手にあれこれと考え始めたり、せっかく考えた名前にダメ出ししてきたり、ということも。
あれこれ考えたくなる気持ちもわかりますが、せめて頭の中だけに留めておいて欲しいものです。
授乳中そばを離れようとしない
赤ちゃんに授乳している間もそばを離れずじーっと授乳の様子を見ていたという話も、結構聞きます。
赤ちゃんを抱っこしたまま、なかなか返してくれなかったり、自分のおっぱいまでくわえさせようとするなんて、びっくりするような行動をとったりする人もいるのです。
そのうち、お宮参りや、お食い初め、七五三と、行事のたびに仕切ろうとしてくる傾向もみられます。
そうして溺愛するあまり毎日でも会いたい、会いに来いと言うようになるのです。
育児のやり方を押し付ける
自分たちの母親世代と、現代とでは、子育ての方法も、環境も大きく違っています。
しかし、母親たちは、自分たちが子育てしてきたときの知識を総動員して、孫の面倒をみたがります。
中には、おしりを叩いたりしながら育ててきた母親が、孫にも同じようなことをすることも。
叩くまでいかなくても、怖い顔を見せたり、脅したり、ということを平気でされると、困りますよね。
だから、それが怖くて子供を預けられない、と言っているお母さんもいるほどです。
それでもどうしても預けなければならない場合は、短時間にするか、別の預け先を見つけるようにしましょう。
逆に甘やかしすぎたりもします。
甘いお菓子を大量にあげたり、誕生日でもないのに、高価なおもちゃをたくさん買い与えるのも、困りますよね。
勝手に高価な育児グッズを大量に買ってくる
孫ができると、ついついデパートのベビーグッズコーナーを見て回りたくなるのも、当然かもしれません。
便利なベビーグッズは助かる反面、大量にあっても置く場所に困ったり、使用期間が短かったりして、すぐ処分しなければならないこともあります。
買う前に、必要かどうか、出来れば聞いてもらいたいものですよね。
必要がなくても、気を使って買ってもらうことはしないように、上手に断るようにしましょう。
孫フィーバーが起きる原因

何故、親たちは孫が産まれると孫フィーバを巻き起こしてしまうのでしょう?
そこには、今の時代に特徴的な背景が影響しているのです。
お金と時間に余裕がある
実母、義母の世代というのは、高齢化社会で、非常に元気でお金にも余裕のある人たちが多いのが特徴です。
つまり、長生きで、貯金がたくさんある、のです。
老後を迎え、ある程度のお金と時間を持て余していると、孫に集中してしまいます。
孫の教育や、孫に買ってやるおもちゃ、孫の将来のことまであれこれと考えてあげたくなってしまうのです。
今は少子化ですから、孫が何人もいるわけではないので、1人や2人の孫だけに集中してしまうことになります。
また、時間がたっぷりあることで、自分の子供が独立した後の空虚な気分を埋めたいという、「空の巣症候群」の人もいるでしょう。
自分が頼りにされることで、存在意義を確かめたいという、無意識の気持ちが孫フィーバーを引き起こしていることも考えられます。
子育てをやり直したい
親世代の中には、ずっと働きづめで子供を放ったらかしだったという人や、父親が家事育児に参加しない昭和の世代で、全部一人で何もかもをやらなければならなかったという人がいるものです。
本当は、もっと育児に時間とお金を使いたかったのに、思うように出来なかったという思いがあるために、その分を今、孫を育てることで取り返そうとしていることが考えられます。
あるいは、単に当時を懐かしんで、もう一度赤ちゃんの世話をしたいという人もいるでしょう。
孫を可愛がってくれるのはありがたいし、頼りにしたい時もあるけれど、ママにとってそれがストレスになるようでは、子供にも良くないですよね。
次からは、そのストレスを減らすにはどうしたらいいかについて、見ていきます。
対策は適度な距離感

まずは、適度に距離を置くことです。
今まで週に1度は帰省していたのを、2週に1度、3週に1度、とゆっくりと間隔をあけていけば、それほど抵抗なく距離を置けることでしょう。
どうしても誰かに子供を預けなければならない時にも、親を頼るのではなく、一時預かりなどのサービスを利用してもいいかもしれませんね。
また、あまり離れすぎで、相手に寂しい思いをさせるのも冷たい、と捉えられますので、時には、意識して、電話をしたり、子連れで遊びに行って、短時間で切り上げてくるようにするといいでしょう。
現代の育児方法をさりげなく教えてあげることも効果的です。
昔の育児方法が現在でも正しいかと言うと、決してそうではありません。
かつては、抱き癖がつくからと、なるべく抱っこしないようにしていたそうですが、最近はたくさん抱っこしてあげましょうと、病院などでも指導されます。
また、虫歯の心配があるので、口移しで食べ物を食べさせたり、口にキスしたり、同じスプーンや箸も出来るだけ使わないようにするのが、現代の子育て法ですよね。
そういうのは、おそらく親の世代は知らないので、食事を与える際などに説明して分かってもらうようにしたいものです。
角が立つからと、言わないで我慢してしまうと、後で子供が虫歯になって、「あの時、母が自分の箸で食べさせたからだ」と思って後悔しても遅いですからね。
育児書の該当ページを見せて、せりげなく伝えてみるのもいいかもしれません。
まとめ
義母や実母の孫フィーバーへの対処法について書いてきました。
母親たちの気持ちはよくわかるし、孫を可愛がってくれるのは、嬉しいのですが、やはり行き過ぎた行為は我慢できませんよね。
相手と適度な距離を保ちつつ、伝えるべきことは伝えることが大切です。
子供がおばあちゃんのことが大好きで行きたがるのなら、ある程度は行かてあげるべきでしょう。
最初は甘やかされるのが心地よくても、やはり、一番は自分のお母さんです。
お母さんは、子供の事を信頼して、そして自分の子育てにも自信をもって、孫フィーバー真っ最中の母たちと適度に付き合っていけるといいですね。