産後に崩れてしまったウエストライン、早く元どおりにしたいけど、いつから筋トレしたらいいのでしょう?
ぽっこりと出たお腹を見るたびに、憂鬱になりますが、慌てて腹筋などをしてしまうと、思うような効果がないばかりか、悪影響もあるのです。
正しいやり方を知って、無理なくダイエットする方法をご紹介します。
目次
腹筋はいつからやって大丈夫?
産後すぐは、まだ骨盤の戻りも完璧ではないし、体力も回復はしていません。
出産後の産褥期(さんじょくき)は4週から8週なので、その期間が過ぎてから、ウォーキングなどの軽めの運動から始めた方がいいでしょう。
腹筋などの筋トレは、産後2ヶ月以降は大丈夫ですが、年齢や、体力によって回復には個人差が大きいものです。
急激な筋トレは、尿もれなどの影響もあります。
とにかく無理せず、ゆっくり、様子を見ながら少しずつやっていくようにしましょう。

普通の腹筋は腹直筋離開の危険性がある

産後に一番気になるのは、ぽっこりとお腹が出ていること。
なので、腹筋を頑張ってやろうとする人が多いかもしれませんが、体を折り曲げる普通の腹筋をしてしまうと、逆効果のことがあるのです。
それは、腹直筋離開(ふくちょくきんりかい)を悪化させる可能性があるからです。
腹直筋離開とは
お腹の筋肉の表面にある腹直筋という、板チョコみたいな筋肉があって、この真ん中を通っている白線という縦の割れ目が、妊娠中に、左右に大きく割れてしまい、腹直筋が左右に離れてしまう状態のこと
妊娠中に9割以上の人がなると言われており、人によっては、指2〜3本入るほどのことも。
産後自然に直る場合もありますが、治らないと、でべそになったり、お腹に力が入らない、などの症状が出てくるそうです。
その状態で、体を完全に起こしてしまうような腹筋をしてしまうと、腹直筋が開いたまま、元に戻らなくなってしまう可能性があります。
そこで、産後は正しい腹筋のやり方をマスターして、腹直筋を元の状態に戻すようにしていく必要があるのです。
産後に最適な腹筋のやり方
腹直筋離開を防ぐには、腹筋の中でも、鍛えるべき筋肉を知って、そこを鍛えるようなトレーニングが重要となってきます。
鍛えるべき筋肉とは
実は、お腹の筋肉は、一番表面中央に、腹直筋があり、その両側に外腹斜筋、内腹斜筋、さらにその内側に、腹横筋があります。

この腹横筋は、お腹の一番奥の筋肉で、インナーマッスルの一部でもあります。
腹横筋の役割というのは、体幹の安定性を高めて、内臓を支えたり、腹圧を高める作用もありますので、ここを鍛えることで、便秘の解消にもなると言われています。
実際に、お腹をキュッと引き締めるためには、この腹横筋部分をトレーニングで収縮させることによって、表面の腹直筋が閉じていくというものです。
ですので、産後は、この腹横筋を鍛えるような腹筋をするようにしましょう。
オススメの腹筋動画
無理なく、腹横筋を鍛えるものとして、ドローインをご紹介します。
簡単だし、無理なく出来るので、産後の体力が回復途中の体でも出来ます。
寝たままドローイン
座ってドローイン
まとめ
産後の腹筋の方法をお伝えしました。
出産後は腹直筋離開の可能性があるので、普通の腹筋はNGなんですね。
これを知っていないと、どんなに頑張って腹筋をしていても、ぽっこりお腹は改善しないのです。
正しい腹筋のやり方を実行して、出産前の状態に戻すことを目指しましょう。