毒親育ちの人って、何かと生きずらさを抱えることって多いんですよね。
人間関係だったり、仕事のやり方だったり。
人間関係の中でも、恋愛については、私も本当に苦労しました。
いわゆる「都合のいい女」というやつですね。
今は、結婚して子供にも恵まれ、一般的に幸せな家庭を築いているように見えますが、ここに至るまでの道のりは、果てしなく長かったように思います。
単に自分の性格が悪くて、ネガティブだからなかなか思うような人生が歩めないと思っていたので、性格を変えよう変えようと必死に他の人をまねたりしてました。
でも、それじゃ何も解決しないということが後に判明したのです!
まず、何が必要だったかと言うと、
「自分自身を否定しないこと」
から始めるべきだったのです。
そして毒親の影響は本当に深く刻まれてしまっていますから、自分が不幸になる道を歩んでいることに出来るだけ早く気づくことが大事です。
気づけば、対策もとれますから。
現に私も結婚して子供を産むまで、まさか自分の親が毒親だとは夢にも思っていませんでした。
ここでは、毒親の影響にがんじがらめになって縛り付けられている人たちが、恋愛や結婚で陥りがちなパターンをあげて、どうしたら乗り越えていけるかを説明していきたいと思います。
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目次
毒親育ちの恋愛のパターン
毒親育ちって、恋愛がうまくいかないんですよね(-_-;)
ホント、何故周りの友達は次々と彼氏が出来ているのに、私だけ彼氏がいないんだろう、と思ったり。
あとは、どうして?と思うような不快な人しか寄ってこなかったり。(スミマセン・・・)
そう思っている人の中には、まわりからキレイと言われるような美人だったり、よく気の付く人と思われているなど、彼氏がいないのが不思議なくらいの人がいたりします。
また、付き合ったとしても、辛い恋愛をしがちです。
相手を信頼できず束縛しすぎて嫌われてしまったり、二股をかけられたり、妻子ある人と付き合ってしまったり、というパターンですね。
では、毒親育ちの人は何故、恋愛が上手くいかないのでしょう?
自分に自信がなく、対等になれない
いろいろ理由はありますが、まずあげられるのが、「自分に自信が無い」ことです。
毒親から存在を否定され続けたような人は、自分のことなど好きになってくれる人はいないのだ、と思い込みがちです。
子供のころから意見を言う機会を奪われ続けてきたために、他人に対して自己主張をする気が起きないのです。
言っても聞いてくれないかもしれない、嫌われたらどうしよう、などという不安におそわれてしまいます。
言ってみれば、劣等感のかたまりですね。
「なんでもいい」、「どこでもいい」と言って相手に合わせてばかりだと、「コイツ自分の意見がないのか?」と思われてしまうでしょう。
中には、こっちが言いなりなのをいいことに、二股をかけたり、軽く扱いだす人もいるかもしれません。
恋愛関係というのは、パートナーと対等な関係を築けなければ付き合っている事にはなりません。
冷静になると、体だけの関係だったり、都合の良い女として扱われているということに気づいてしまうことになるのです。
自分に自信のある人は、相手に合わせてばかりではなく、きちんと自分の意見を主張することが出来ます。
ありのままの飾り立てない自分そのものを出すことで、ちゃんと自分に合った人が現れるようになるはずです。
不倫を繰り返す
ほとんどの不倫は、相手の男性が奥さんと別れて自分と再婚してくれることはほぼないと思っていいでしょう。
または、不倫の関係が、実は結婚には至らないとどこかでわかっていて、その方が心地よいと思っている人もいると思われます。
毒親育ちの女性は、子供の頃に、両親が不仲だった場合が多いので、結婚に対して夢を持ちにくいと言えます。
ですので、逆に相手から結婚しようと言われないようなシチュエーションとして、不倫が手っ取り早いのです。
そうして結婚は望んでいないし、ばれなきゃいいと思って不倫を繰り返してしまっていると、当然結婚はおろか、相手の家庭を間接的にでも壊していることになりますので、そのために自分の幸せが遠ざかっていくのです。
自分の中の満たされない気持ちを手っ取り早く埋めようとする恋愛は、不幸の始まりですので、そのことに、早く気づかないといけませんね。
親が妨害してくる
毒親の中には、娘の幸せを願わない親がいるものです。
信じられないようですが、娘に彼氏が出来ると、交際を妨害しようとする母親がいます。
これは、子供に依存している母親の特徴と言えます。
恋愛をするというのは、一人の人間としての自立の意味もありますが、依存している母親は娘の自立を許しません。
娘が自分から離れて幸せになるのが許せないのです。
ここまでくると、娘と母親は一心同体で、ずっと鎖で縛り付けているようなものですね。
そこで、「男性と言うのは汚らわしいものだ」、「あんな男と付き合っていたらおまえが不幸になる」などど言いがかりをつけてはあの手この手を使って引き離そうとしてきます。
もう命がけですよね。
ですから、娘も命がけで、逃げるしか方法はないのです。
「駆け落ち」なんて聞くとロマンチックな響きですが、もちかしたら、昔も同じように毒親に悩まされた若者達が仕方なく駆け落ちする状況が多かったのかもしれないのではないでしょうか。
駆け落ちも幸せになるための一つの手段でしょうか。

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結婚に至るまでの戦い
駆け落ちまで至らなくても、なんとか結婚出来ることになったとしても、乗り越えなければならない障害はやってきます。
それは、結婚式です。
毒親は結婚式のやり方にも口を出してきます。
親戚をどこまで呼ぶかとか、式場をどこにするかとか、着るものまで指示してくるかもしれません。
結婚式当日も暴言を吐いたり酔っ払って暴れるなど、式をぶち壊してくるかもしれません。
そうなると、身内の恥以外の何物でもないので、大変なことになりそうだと思ったら、結婚式には呼ばない、あるいは2人だけでひっそりと挙げる、などして関わらせないようにするべきです。
そうして、始まった結婚生活ですが、果たして、毒親育ちの人の結婚生活は上手くいくのでしょうか?
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結婚生活の苦悩
正直言って、本当の苦悩はここから始まると思います。
何故なら、理想的な結婚のありかたを身近に見てこなかったので、好きな相手と結婚して、その愛情をどう継続させたらいいのかがわからないのです。
それに、親が何かと介入もしてくることが予想されます。
家を買うことに関しては、間違いなく多くの親が口を出してくるでしょう。
家の資金を出すから同居しろ、近くに住め、自分(親)が泊まれる部屋を作れ、などと言ってくるケースは私を含め、周りの人たちも多くが経験していることです。
そこで、いかに冷静になって、旦那さんと話し合って、自分たちだけで自分たちの家族のために最善の方法は何かを考え、それを実行できるかが、大きなカギとなってきます。
一度同居してしまったら、ほぼ一生そのまま住み続けることになるでしょうし、近くに住んだら、頻繁に訪ねて来るに決まっています。
ちなみに、私の従妹はやはり、毒親っぽい父親に育てられたのですが、家を建てることになったということや、建てる場所さえも、すべて秘密にしていたそうです。
これぐらいしないと安心できないんですよね。
家の問題は、重要なことですので、もめるのが嫌だからと決して言いなりにはなってはいけません。
必ず後悔することになります!
それから、夫婦の関係を継続させるのには努力が必要です。
自分の母がやっていたのと同じような態度を夫に対してとっていては、両親と同じように夫婦仲が悪くなる可能性が高いです。
最悪離婚に至ることも考えられます。
あくまでも、両親は反面教師として、自分にとっての理想の夫婦の在り方をしっかり頭に描きながら過ごしていくことが必要なんです。
母が父の悪口ばかり言っていたのなら、自分は子供の前で絶対に言わない、夫婦喧嘩も子供には絶対に見せない、互いを尊重し合う、など、とにかく努力することです。
努力なくして、幸福は持続しませんからね。
特に、毒親育ちの場合は、です。
また、子供が出来たら、果たしてその子供を心から愛せるのだろうか、親が自分にしてきたような虐待をしてしまうのではないか、という不安がついてきます。
私の育った家庭は、実によそよそしい家族で、愛情表現など皆無でした。
だから、ドラマ(特にアメリカの)を見ていて、子供が寝る前にママやパパにキスしてもらったり、家族が互いにハグしあったり、というシーンが、なんだか気持ち悪く感じたほどです。
でも、こういうのがいいなあ、と純粋に思っていたのも確かです。
自分の家がこういう家庭でなかったからこそ、理想の家庭を新しい結婚生活に求めようとしてしまうんですよね。
でも、それはとても大切なことだと思います。
つまり、自分の育った家庭を完全に反面教師として新たな家庭を築けばいいのです。
子供に毎日キスしたりハグしたいならそうすればいいだけのこと。
しかし、ここでやっぱりつまずくんですよね。
「なんか、恥ずかしいな」
と、思うんです。
日中子供と二人きりで、他に誰も見ていないんですよ。
それなのに、「○○ちゃんは、ママの一番の宝物だよ」とか言ってギューとしてみるのですが、どうも心がついてきていない感じがするのです。
つまり、形だけという気がするんです。
それでも形だけでも今やらなかったら、子供がもう少し大きくなってきたら、今更ギューなんて出来ない、と思って、結局自分の育った家と同じになってしまいます。
よく、無理に笑顔を作っていれば、気持ちも明るくなる、と聞いたことがあったので、そのうち心もついてくるだろうと信じてやっていました。
あと、何故、「恥ずかしい」と思ったのでしょうか?
これもやはり、子供の頃に、自分が何かを表現すると、親にバカにされたりからわれたり、逆に今度は親戚の前でも同じようにやってみせろ、などと命令されたりすることがあったからでしょう。
気持ちを表現することを受け入れてくれなかったのと、親がそういうことをしなかったことに関係しているのです。
ですから、次第に、親に触られるのさえも嫌悪するようになってしまいました。
話は戻りますが、自分の子供に対して愛情を表現出来るように、ある意味努力していると、本当に自然に出来るようになってくるのです。
自分両親の前で子供をかわいがるのも、最初は躊躇していたのですが、今では平気になりました。
これ見よがしに、「あなたたちは、こんな風に子供をかわいがったことなんてなかったでしょう」と言わんばかりに、見せつけています。
特に2人目の子供の時には、恥ずかしいなどという気持ちなど全くなく、いつでもキスしたりハグしたいときには何度でも出来るし、「かわいいね」、という言葉も自然とたくさん出てくるようになりました。
継続していれば人間変わるものですね。
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結婚しない人生もあり
毒親育ちの人は、自分の育った家庭が不幸だと思っているので、どうしても普通の幸せな家庭を築くことに憧れています。
ですから結婚に理想を求めがちですが、もしかしたら、自分がいくら気を付けていても毒親と同じことをやってしまうことになるかもしれません。
毒親の影響は、心の根深い部分にまでしみ込んでいることがあるので、普段はそういう部分を理性で抑えることが出来ても、例えば夫婦喧嘩の時などに感情が表に出ると、自分の毒親とそっくりな部分が出てきて、びっくりしてしまうことがあります。
自分のそういう部分を自覚して乗り越えていく勇気がなければ、良い夫婦関係も親子関係も続けることは不可能です。
その覚悟があるかどうかで、その後の人生が変わってきます。
自分にはそこまでは無理だし、子供を愛する自信が全くない、という場合は、子供を持つことや結婚そのものをしない、という選択もありです。
毒親の連鎖を止めるには、子供を持たない選択肢も視野に入れることも考えてみる必要があります。
子供を育てることは、大きな喜びでもありますが、同時に過去の自分と向き合わなければならない辛いことでもあるのです。
よく考えたうえで、決断したほうがいいでしょう。
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毒親育ちの恋愛・結婚・人生のまとめ
ちょっと重い話になってしまいましたね・・・
自分の人生を振り返って、恋愛や結婚生活で辛かったことは、その多くが毒親に関連していたりするものです。
しかし、全て親が悪いと言って人のせいにばかりしていては、その後の幸せはやってきません。
自分の人生を生きるためには、そういう辛い経験を活かしながら、役立てていく方向に持っていくようにしましょう。
毒親はあくまでも、反面教師として、本来あるべき自分の人生を楽しく豊かに生きられるかは、あなたの心がけ次第だということですね。