女性にとって、幸せとは何だろう、と考えた時、何を思い浮かべますか?
おそらく、一般的には、以下のようなことが幸せの基準、のように捉えられるでしょう。
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結婚
子供を産む
若く美しくいること
好きな仕事を続ける事
自由
健康
お金(安定した暮らし)
やっぱり、女性にとっては結婚、出産、キャリア、お金、美しさ、などがよくある幸せの形と言えます。
これらがそろっていれば、本当に幸せになれるのでしょうか?
幸せの形の典型と言われる結婚を例にとって説明して行きたいと思います。
目次
結婚という幸せの形のワナ
幸せの形の一つ一つは誰かと比べて得たいもの、や、まわりの人が手に入れているから自分も、と思っているものではないでしょうか。
「まわりが結婚しているから自分も結婚しよう」
「結婚したら子供を産むのが当然だから産む」
というのが、世間の多くの女性が考えることだと思います。
また、お金に関しても、
「結婚相手の年収が○○○くらいあれば、生涯安心!」
などと思って結婚相手を選ぶ人もいるでしょう。
こうして運よく年収の高い相手と結婚できたとしても、その後仕事が急になくなるかもしれないし、離婚してお金が足りなくなるかもしれません。
これらの幸せの形は、ある意味「幸せの条件」と言ってもいいでしょう。
つまり、これとこれが一通り揃っていれば、幸せになれる、というものです。
その条件の一つとして、目に見えるものというのがあります。
つまり、お金、地位、美しさ、若さ、家、車、などは、明らかに目に見える形でわかるものですよね。
このような、目に見えるものの特徴で言えるのは、
手に入れた瞬間は幸せを感じやすい
ということです。
さきほどの幸せの条件、という観点から言うと、
「全ての条件が揃っているのだから、私は幸せになれるに違いない!」
と思う人もいるでしょう。
そして、この幸せな状態が永久に続くような錯覚まで起こしかねません。
果たして、目の前に存在する幸せの形って、本当に永久に存在し続けるでしょうか?
条件さえ揃っていれば、本当に幸せになれると思いますか?
お金は一気に使えばなくなるし、美しさ、若さは、年齢と共に消えていくかもしれません。
家や車などの財産は価値が減少していくでしょう。
これを食べ物に例えると、もっとわかりやすいです。
例えば、すごくおいしい食べ物を食べた瞬間って、幸せを感じるドーパミンがめちゃくちゃ出ます。
「うわ~これ美味しい!」
と、思う理由が、コレです。
でも、その後、ドーパミンの量は次第に減っていくので、食べ終わってしまうと、幸せ感も減ってしまいます。
そうして、「また、食べたい」という欲求が出て、食べることを繰り返すのです。
ちなみに、たくさん食べて太りやすい人というのは、ドーパミンが出る量が通常より少ないそうです。
少ないから、満足するまで食べ続ける、結果、太るということが言われています。
これには遺伝的な原因があるようですね。

さて話は戻りますが、
目の前にあるものがなくなると、また欲しくなる。
幸せを感じ続けるには、永久にこれを追い求めなければなりませんよね。
確かに、何かを手に入れた時にはハッピーな気持になるし、これはこれで必要ではあるでしょう。
でも、私が言いたいのは、こういうことではないのです。
必ずしも目に見えるわけではない、本当の幸せとは何か、
ということなのです。
本当の幸せな結婚生活とは
目に見える条件だけではない、幸せとは何でしょう。
これは、目に見えないものを幸せと思えるかどうかで、決まってくるのです。
「でも、お金がなければ生活出来ないし、幸せにもなれない」
と思う人は多いでしょう。
でも、最初にこのように考えて結婚したとして、その人たちが全員幸せになっているでしょうか?
この、お金=幸せ、という考え方からちょっと抜け出さないと、本当の幸せが見えなくなってしまいます。
この後で詳しく説明していきましょう。
結婚はゴールではない

結婚はゴールではなくスタートで、そこからどういう家族を作っていくか、試行錯誤しながら作り上げていくもの、それが結婚生活なんです。
結婚がゴールではないという証拠に、お金のために、収入の多い人と結婚した人たちが100%幸せになっているでしょうか。
芸能人などでも、あれだけお金があって素敵な人と結婚して、誰もがうらやむような結婚生活を送っているように見えた人も、かなりの確率で離婚しています。
条件で見れば完璧なのに、じゃあいったいその人たちに足りないものはなんだったのでしょう?
それを理解するためには、そもそも女性が男性と違った性質があるということを理解する必要があります。
女性は、「調和」、「共感」、「一体感」に対してとても敏感に感じることが出来るような性質があります。
誰かと同じ思いを共有したり、悩みを分かち合ったり、一緒に何かをやったり、ということに価値を感じやすい傾向があるのです。
恋人や結婚相手に、そういった価値を感じられない場合、離婚に至る可能性も高くなると言えますね。
よく、価値観の違いが離婚原因になるのも、そのせいです。
ここで、男性の性質についても触れておきましょう。
そもそも、男性は女性のように、共感能力に優れているわけではありません。
女性が求めるような共感を示すのは、苦手なんですね。
だから、結婚した旦那さんが、自分の話をさっぱり聞いてくれない、と文句を言うのは、当たり前と言っちゃ当たり前なんです。
「じゃあ結婚生活って、そもそも幸せなものではないのか」
ということになってくると思います。
結婚生活って、一瞬で終わるものではなくて、ほとんどが人生の中で長い年数を占めるものでしょう。
その間、ずーっと幸せな人って、どれくらいいるものなんでしょうね。
四六時中ラブラブな夫婦も、もしかしたらいるかもしれないですが、めったにいないのではないでしょうか。
じゃあ、こう考えたらどうでしょう。
結婚生活は違いを受け入れて作り上げていくもの
結婚生活は、お互いに協力して作っていかなければなりません。
それが上手くいけば、誰も苦労はしませんが、だいたいその過程でお互いの不満が出るものです。
何故不満が出てくるのか?
それは、
夫婦って、ほとんどが、全く正反対の性格のことが多いから
なんです。
似た者夫婦が上手くいくように見えますが、そうとは限りません。
ある程度似た考え方をする人同士が結婚することはあっても、性格がそっくりな夫婦なんてほとんどいないと言ってもいいでしょう。
普通、性格も、得意なことも、考え方も自分とは違う相手と一緒に生活することは大変です。
そこで、考え方も性格も違う相手と幸せな結婚生活を送るために、お互いの役割の違いという認識を取り入れてみる方法があります。
例として、家を作る場面を想像して見てください。
大工さんたちにはそれぞれに役割があって、分担して作り上げていきますよね。
外観が出来上がってからは、内装の人が来たり、電気の設備を整えたり、いろんな業者の人たちが関わっていって、初めて立派な家が完成するのです。
それと同じで、夫婦の間にも、結構はっきりとした役割がある、というのが私なりの考えです。
最近は、女性と男性は同じように働いて同じくらい稼いで、家事育児も同じように分担出来るのが理想的だと思われがちですが、そういう夫婦って実際あまりいないような気がするんです。
というか、いくら旦那さんがやっても、奥さんの不満は一生消えない・・・
でも、これって当たり前なんだと思います。
女性がもともと持っている性質と男性のそれとが違っているから、当然かもしれません。
女性は、さきほども言ったように、調和を大事にするところがあります。
それって、家の中を綺麗に整えたり、家族間のコミュニケーションに心を配ることだったりもあります。
また、誰かの世話をやく、ということも女性の能力が発揮されやすい分野だとも言えます。
細かい気配りだったり、気持ちに共感したり、というのも、子供を育てるうえではとても大切なことだからです。
多くの男性は、どうしてもこれらの点においては、女性に勝てない面があるでしょう。
その分、外で働いて、お金を稼いで、成功や出世を夢見たりするものです。
このように、自分にとっての役割、得意なこと、というのは、人それぞれ違っているので、結婚することで、お互いがどういうことが得意なのか、ということを早い段階で理解する必要があるのです。
でも、そうそう簡単に、相手のことを理解するのって、出来るものではありません。
私も、いまだに、
「何度も教えてるのに、電子レンジの使い方を覚えてくれない」
とか、
「何度言っても空き缶とプラスチックを分別してくれない」
と、思うことはしょっちゅうあります。
でも、それが当たり前なんです。
違っている事や、得意、不得意な事を認識して、うまくすり合わせたり、乗り越えたりしていく努力が大事なんです。
違いを上手く笑いにもっていければ一番いいですよね。
でも、違っているからと、歩み寄らずにいたら、距離は離れたままだし、そのうち大きな問題が起きたら、距離が急に果てしなく遠くなって、取り返しのつかないことにもなりかねません。
じゃあ、お互いに違いを上手く利用して乗り越えていくにはどうしたらいいのでしょうか。
同じ目的を持つ
もともと持っていない性質を相手に要求しても、その期待は裏切られるのは目に見えています。
お互い持っているものは違って当たり前、ということを受け入れないと話は始まりません。
結婚生活は長いですから、相手が変わってくれないという小さな不満の積み重ねが、のちに大きな問題となって、離婚に至る、というケースはざらです。
そう言った、相手が自分と違っているという性質をそのまま生かしていくには、
「夫婦が同じ目的を持つ」
ということが、大変重要になってきます。
子供がいる家庭なら、子供をどういう風に育てていこうか、ということについて話し合っておくと、いいでしょう。
また、将来、2人で達成したい目標があるなら、それを明確にして、それに向かって頑張る、とか。
そうすると、自分の役割が明確になるので、相手に過剰に期待することもなくなってきます。
目的を達成するためには、いちいち相手の細かいところを気にしている場合ではありませんから、自分のやるべきことをやっていればいいのです。
自分が相手のために何が出来るかを考えること
あくまでも、共通の目標があれば、相手に過剰に期待するのではなく、目標に向かって、それぞれの役割が自ずと決まってきます。
ただ、同じ方向を向いて歩いていくだけでは、平行線のようになって、お互いの距離が近くもならないし、交わることもなくなります。
このままいくと、一緒に生活している意味が感じられなく、ちょっと寂しいかも、と思ってしまいます。
なので更にやるべきことがあります。
相手が喜ぶことを喜んでやる。
どんなことでもそうですが、自分がやって欲しいと思ったらまず相手にしてあげること、これしかないと、私は思っています。
自分が幸せになりたいなら、相手のことを幸せにしてあげなくてはならないのです。
相手に幸せを感じてもらうために、出来る事ってなんだろう?
そう真剣に思ってからが勝負なのです(笑)
これって、実に難しかったりするからです。
例えば、小さなことですが、好きな食べ物を作ってあげる、いたわりの言葉をかける、身の回りの世話をするなどを、やったとしましょう。
で、それらを一生懸命続けたとして、ある日、ふと気づくのです。
なんか、私ばっかり頑張ってない・・?
いくら部屋を掃除しても散らかされるし、手間をかけた料理を作ったって新聞やテレビを見ながらあっという間に食べちゃうし。
こっちは気を使って、時間をかけてやっているのに、全然わかってくれない、となるわけです。
同じように感じている女性って多いのではないでしょうか。
で、結局、イライラしながらやる、と。
ほとんどの人が、ここで行き詰まってしまっているのです。
そこで、これだけで、スーッと気持ちが楽になるという方法があります。
それは、
「心を込める」
ただ、それだけです。
心を込めて料理を作る、心を込めて掃除をする、心を込めて食器を洗う。
もう何でもかんでも心を込めて丁寧にやるのです。
最初のうちは、簡単なようで、実は難しいと思います。
心を込めると何が変わってくると思いますか?
「感謝の心」が自然に芽生えてくるのです。
例えば心を込めて掃除をすようと思うとします。
するときれいに隅々まで掃除をする気になるし、部屋に対してきれいにしてあげようという気持ちにもなるのです。
そして、部屋に対して「いつもありがとう」という感謝の気持ちが自然に出てくるのです。
料理だって同じです。
心を込めて、かつ、家族の健康を祈りながら料理をして、食べてもらうことに喜びを感じる。
すると、家族か健康になって笑顔になることを想像するようになるのです。
だから、家族を幸せにしてくれる食べ物に対しても感謝するようになってきます。
そうして、作った料理を、家族が笑顔で食べてくれたとしたら、喜んでくれてありがとう、と思えるようになるでしょう。
例え、黙ったままあっという間に平らげたとしても、きっと、私の作った料理は心がこもっているはずだから、食べた後は絶対ハッピーになるはずだ、という自信も出てきます。
だから、相手がどんな食べ方をしたとしても、気にならなくなるのです。
自分を客観的に見てみる
まだ、よく理解できない時は、自分が心を込めて、家事をしている姿を想像しながらやってみてください。
心を込めて掃除をするのと、なんで私ばっかりとイライラしながら掃除をしている姿、
あなたはどちらが、美しいと思いますか?
心を込めて、感謝しながら掃除している姿の方が、絶対楽しそうだし、丁寧だし、美しいはずです。
不思議なもので、そんな楽しそうな奥さんや母親のいる家族は、自然に明るくなっていくものなんですよね。

よく言われることですが、女性は家族の太陽であるほうがいいに決まっていますから。
旦那さんだって、そんな奥さんの姿を見たら、愛情も湧いてくることでしょう。
仕事だって、もっと頑張ろうと思うはずです。
仕事を頑張ってくれたら、当然収入だって増えますよね(笑)
これって、とても重要!!
最後に強調したいのは、ここなんです。
最初からお金がある人と結婚して、何もしなくても幸せにしてくれるはずと思うのが間違っているのは、こういうことなんです。
家族における妻や母親である女性の役割って、本当に大切なんですよね。
最初は、こういう考え方に抵抗を感じる人もいるかもしれません。
でも、とりあえず、だまされたと思ってやってみてください。
絶対にそのうち自分に返ってきますよ(^ ^)
まとめ
結婚してからの幸せは自分達で作っていくものなんですよね。
夫婦で共通の夢や目標を持つこと。
毎日やることに心を込める、そして感謝する、ということを、毎日自然に出来るようになってくると、幸せを感じやすくなってきます。
毎日、というのは、難しいでしょうし、現に私も、毎日こういう気持ちを持ち続けているわけではありません。
ただ、出来るだけ思い出すようにして、実践していくことを心がけるようにしています。
目の前にあるモノにこだわらずに、毎日の気持ちが、お金だって、幸せだった、生み出す可能性がある、ということを覚えておいていただけたら、と思います。
よかったら一緒に実践していきましょうね。