ハンドメイド作品を作り始めた人が、最初にぶつかるのが、
どうやって販売するか?
でしょう。
まだ作り始めて、売れるほどのものはできない、販売ルートがない、信用がない、
などの理由で、作ったはいいが、家に作品があふれて置き場所に困ってしまうというのが実際のところだと思います。
私もそうで、キャンドルそのものよりも、材料の置き場に困って、作業場であるキッチンはキャンドルのワックスやら、型やら、花材など、細かなものであふれてしまいました。
そんな状態で、どうしようか、と思っていたところに、思わず
ハンドメイドマルシェでの販売
というチャンスが舞い込んできたのです。
今回は、マルシェに初出店にいたる経緯と、準備から終わった時の感想を含めて、覚書として記録してみたいと思います。
目次
ハンドメイドマルシェでの初出店
キャンドル制作を始めてから、2ヶ月ほどたった頃、以前やったハンドクリーム作りのワークショップに参加してくださった方から、
「今度やるマルシェに出店してみませんか?」
と、突然のお誘いが。
「わ、わたしなんかでいいんでしょうか?」
と、いかにもハンドメイド超初心者っぽく聞いてみたら、
「もちろん。可愛いキャンドル、いっぱい売れると思いますよ〜」
とのお返事が。
そこで、思い切って、2ヶ月後のマルシェに参加させてもらうことにしました。
ちなみに、その誘ってくれた方は、自宅でマクラメ教室を開催したり、マルシェにも何度も出店されている方で、ベテラン中のベテランです。
他に参加する方達(主催者含めて7名)も、すでに出店やワークショップの経験豊富な方たちばかりで、自分が足を引っ張らないようにしなければ!と意気込んだのを覚えています。
ハンドメイドマルシェ出店用の作品をリストアップ
開催日まであと2ヶ月という期間は、長いようで短いものです。
キャンドルも、ひたすら好き勝手に作ればいいものではなく、当日どんな客層の方が来るのか、値段設定はどれくらいにしたらいいか?というのを考えて、それに合わせた商品を用意しないといけません。
しかし、
もともとそれほど、作品の在庫があったわけでもないし、まだ作れる作品の種類も多くなかった私は、
「とにかく作れるものを作っていこう」
と決めました。
まず、失敗が少ないものから、あとは、人気の韓国風キャンドルやドライフラワーのボタニカルキャンドルがいいかな、とリストアップしていきました。
それから、アロマなど、香りを使うものは、あまり早くに作りすぎると、当日までに香りが弱くなることを見越して、なるべく直前に作ることにしました。
こんな感じで、ざっくりですが、作っていく商品と、スケジュールをメモしておきました。
ディスプレイ用品を揃える
出店されている方達は、きっとオシャレで見やすいディスプレイをしているんだろうな、と思い、同じキャンドルを作っている作家さんたちのインスタをチェックするようにしました。
やはり、みなさん、めちゃめちゃオシャレだし、美しいディスプレイです。
使っている用具も、自然な感じのものだったり、色を白で統一させていたりして、見ているだけでわくわくしてしまうようなやり方でした。
よし、私も、こんな風に商品を並べられるようにしよう、と、早速、100均でディスプレイ棚や、フック、アクリルの棚、それから、木の組み立て式の棚(100円ではなかったけど)を、いろいろ揃えました。
テーマカラーを白に決めたので、木の棚も、白でペイントしてみました。
あとは、テーブルにかける布も必要です。
もともとインスタで使う用に、白のサテンの布は持っていたのですが、端っこの処理をしてないままだったので、ミシンでかがり縫いを一気にしました。
もう1枚くらい布も欲しかったので、いつも中国輸入で使っているAliexpressで白いレースの布を買ってみることにしました。
これが、なかなか良くて、なにせ、安い上に、シワにならない!!
インスタでも使うので、たたんでしまったり出したりするのに、シワになるのは、その都度アイロンをかけるのもわずらわしいし(たかが1回の撮影で)、シワが結構なストレスだったのです。
その点、レースのやわらかい生地は、全くシワが気になりませんでした。
上記は購入先のサイトの写真ですが、なかなか素敵です。
これは良い買い物をしたと思いました。
マルシェのチラシ配り
今回のマルシェは、カフェを貸し切って、ハンドメイド仲間同士で開催するという感じのものなので、準備は自分たちでやらなければなりません。
その分出店料は、お安くなっておりました。(出店のみだと1.000円 ワークショップもやる場合は1.500円)
主催者の方が、かなりのヤリ手な女性で、どんどんテキパキと準備を進めていってくれ、私は側から見ていて、すごいな〜と感心してばかりです。
そんな中、近所にチラシを配るお手伝いをさせてもらうことになりました。
チラシ自体はもうすでに出来上がっていて、それをポスティングしていく作業です。
6月下旬で梅雨明けの蒸し暑い中、3人で配っていきました。
チラシも数に限りがあるので、なるべく、来てくれそうな雰囲気のお家、
例えば、
・子供用の自転車があって、かつ小学生くらいまでの女の子がいる(近所なので、だいたい誰かしら知っていた)
・高齢者マークがついている車のあるところは入れない
・比較的新しい家
などです。
チラシ以外でも、各自インスタでチラシをアップしたり、知り合いの美容室などに置いてもらうなど、結構地道に動いていました。
私自身、今まで、チラシをポスティングするというお仕事はやったことがなかったので、最初は、ドキドキしましたが、結果として、かなり、新鮮で貴重な経験をさせてもらったと思っています。
マルシェで子供用の商品を用意
上記で、子供のいそうなおうちにチラシを配ったと書きましたが、実際、過去に同じお店でマルシェをやったときには、結構な割合で、親子連れが来てくれたそうです。
ということは、
子供が喜ぶものを準備した方がいいのでは?
と考え始めました。
そこで、チラシ配りのあと、ランチをしながら、ベテランのメンバーさんお二人に、いろいろアドバイスをもらうことにしたのです。
そもそも、対面で何かを販売すること自体初めてだったので、
釣り銭のこと、お金の管理のこと、お昼ご飯のこと、ディスプレイのこと、など他にも聞きたいことが山ほどあったので、細かいところまで教えてもらうことにしました。
それについては、今回は省略させていただきます。
肝心の、子供用に何か用意したらいいのかどうか、ということについては、
以前、私と同じキャンドル販売で出店してた人が、キャンドルを水に浮かべて「キャンドルすくい」をしていたことがあるよ、と教えてくれました。
なるほど!
今回、私はワークショップはなして、販売のみなのですが、そういうちょっとしたゲームみたいなのは自由にやっていいとのこと。
そこで、キャンドルすくいだと、キャンドルが水につかってしまうので、なんか、もったいないような気がしたので、そこは自分で工夫して別なものを思いつきました。
キャンドル釣り
これは、小さなキャンドルを袋に入れて紐をつけ、釣竿で釣ってもらう、という、いかにも子供が飛びつきそうな、お祭りネタです。
そこで、自分でネット検索で、「子供 釣り 作り方」などと検索して、情報を集めました。
やはり、夏(7月)に開催するので、海の生き物をキャンドルにしたらいいかな、と思い、クッキー型を探したのですが、見つけたものは、結構お値段もします。
じゃあ、自分で作れないかと、検索しているうちに、やはり、好きな型を作る方法が出てきました!
やっぱりやっている人っているんですね〜
それによると、薄いアルミの板をホームセンターで購入して、カッターで切り、下書きの絵に合わせて、曲げていくんです。
そうやって出来たのが、こちら。
つなぎ目はアロンアルファでとめるのですが、型抜きしているうちに力が入って剥がれてしまったりするので、ビニールテープでとめてあるものもあります。
別に食品に使うわけではないので、それほど神経質になる必要はありません。
これ以外にも100均の型も使いながら、キャンドルを型抜きしていきました。
これを袋に詰めて、モールで輪っかを作り、釣り竿を作れば完成です。
この釣竿の棒は、娘が公園で拾ってきて庭に転がっていたものを利用して作りました。
エコですね。
作っているうちに楽しくなって、他にも子供向けのものを作りたいと思い、もう一つ作ることにしました。
ミニスターキャンドル作り
薄っぺらい星形のキャンドルをたくさん型抜きしておいて、それを重ねて座金付きの芯に通して、小さめのキャンドルを作るというものです。
このようになります。
これなら、その場ですぐに出来上がるし、簡単に自分でキャンドルが作れて楽しめるはずです。
キャンドル釣りと、ミニスターキャンドル作りを、夏祭りっぽくミニミニワークショップ的に楽しんでもらえたら、と思って、ワクワクしながら準備をしました。
マルシェ当日
前日の準備も終わり、いよいよマルシェ出店当日です。
朝も、POPを作ったり、持っていく商品を準備したり慌ただしく、出かけ、果たしてこれだけ準備して、お客さんは来てくれるだろうか、一つでも何か買ってくれるといいけど、と不安が募る一方です。
ちなみに、ディスプレイはこのようにしました。(他の商品よりも、エネルギーを注いだ子供向けの商品が真ん中にきています・・)
いざ、始まってみると、親子連れが結構来てくれ、やはり、子供には、キャンドル釣りや、スターキャンドル作りが魅力だったようで、次々にやっていってくれました。
価格は、キャンドル釣り(1回につき3個)とスターキャンドル作り(1個)どちらも200円と、私的には、手間がかかった割には安すぎるかな、と思う値段にしたのですが、子供のおこづかい、または、親の気持ちを考えると、手頃に支払える値段がいいと思い、こうしました。
結果として、たくさんの親子にやっていただき、本当に良かったと思っています。
子供がこれをやっている間に、親は、ついでに商品を見ていってくれて、場合によっては買ってもくれる、という流れができました。
1日だけの参加でしたが、商品もそこそこ買ってもらえることも出来、キャンドル釣りもかなり売れ(スターキャンドルは結構残りましたが・・)、喜んでいただけたのではないかと思っています。
まとめ
マルシェに参加するという貴重な経験をさせてもらい、誘ってくれた友人、主催してくれた仲間には、感謝しかありません。
一つ、この経験が出来たことで、これから先、いろいろな場所のマルシェにも参加していけるよう、さらに、技術を磨いていきたいと思っています。