過去の出来事を思い出して、「も〜ホントあの時は辛かった」、「最悪」、と思うこと、誰でもありますよね。
でも、何度振り返ったとしても、悲しいですが、
起きてしまった事実は変えらません。
「事実」を変えるのは不可能だけれど、じゃあその記憶と一緒に湧き上がる「感情」は変えられる可能性があるんです。
順を追って、説明していきましょう。
目次
ステップ1:過去を再定義する
過去の事実を変えるのではなく、その時のいや〜な気持ちなど、自分が持っているものを別なものにしてしまう、これを過去を再定義する、と言います。
過去が再定義できるようになれば、過去の嫌な記憶を思い出しても、
「あの出来事はきっとこういう意味があったんだ!」
と思えるようになります。
ちょっと練習が必要ですが、大丈夫です。
一緒にやっていきましょう。
リフレーミング
よく、相手のいいところを見るようにすれば、人間関係もスムーズに行く、と聞いた事がありますよね。
物事には、必ず裏の部分と表の部分があります。
どんなに憎い相手でも、裏を返せば良い面もある、という考え方です。
このやり方を「リフレーミング」と言います。
とは言っても、普通、嫌いな相手のいいところって、なかなか思い浮かびません。
だから、まず自分で自分のことをやってみるのです。
「全然思い浮かばない」という方には、こんなカードがあります。
短所を長所に変えたいやき
このカードはたいやきの形をしたカードの片面に、ネガティブな性格の特徴が書かれてあって、ひっくり返すと、それをポジティブな言い方にした場合の言葉が書かれているんです。
例えば、
自分勝手→マイペース
八方美人→視野が広い
おおざっぱ→おおらか
こんな感じで、言い換えられます。
このカードを参考に、自分の性格の中で、欠点だと思っている特徴を、言い換えて見ましょう。
ちなみに私の場合ですが、
「自分から話の中に入っていくのが苦手」→「空気が読める」
「自信がない」→「慎重なので失敗を最小限におさえる事ができる」
「1人で抱え込みやすい」→「責任感がある」
今、適当に思いついたことを書きましたが、こんな感じで無理やりでもなんでもいいのです。
要は、マイナスだと思っていることをプラスに変えるように、リフレーミングするだけです。
今までやってきたことの中には、自分がマイナスだと思っていた部分のおかげで上手くできたことだってあったはずです。
過去に自分が出来た経験と結びつけられたら、尚更いいでしょう。
そうして、自分のことを少しでも良い方に捉えていく事ができるようになれば、過去の辛かった出来事も・・と行きたいところですが、まだちょっと無理がありますよね。
じゃあ次いきましょう!
自分の使命を感じて未来を思い描く
「使命といったって、そんなのわかるわけないじゃない」
確かにそうです。
じゃあまずは、先に、未来の自分をイメージするところからやってみるのです。
未来の姿、というのは、これから何年か先、自分がどうなっているのか、を思い描いてみてください。
大切なのは、必ずプラスのイメージで想像する事です。
間違っても、今よりも不幸な姿はやめましょう(笑)
単に、今よりお金持ちになりたい?家族でいつまでも幸せに暮らしたい?仕事で成功したい?
いろいろあると思います。
どれでもいいのですが、一つだけ絶対に必要な要素があります。
それは、
誰かのために役に立っている事。
これって実はとても重要!!
自分は何の役に立つだろう?それを一生懸命考えましょう。
誰かの役に立つと言っても、身近な人でも、友達でも、子供でも、関わっているお客さんでも、誰でもいいと思います。
その人のために、自分が存在していることの意味を考えるのです。
私がいるから、この人が喜んでくれる、そのために、自分は生きてきたんだ、と。
するとそこに、「使命」を感じる事ができるようになります。
それがわかってくると、自分の中に変化が訪れるのです。
使命というのは、自分にしか出来ないこと、自分だからこそ、出来ることです。
それがだんだん見えてくるようになるのです。
過去の経験は必要だった!?
誰かのために存在している
自分にしか出来ない事がある
そう考えるだけで、今まで経験したことも、何もかも、全て、必要だったんだ、とあらためて気づくことになります。
それは、もちろん、人それぞれ生い立ちが違うように、みんな違っています。
私の場合ですが、仕事をやめて子育てに専念したのは、自分が親に放っておかれる事が多かったせいで寂しい思いをした事が大きな理由です。
子供に向き合うことは大変でしたが、真剣に向き合えたからこそ、必要な時にそばにいてあげたり、かけがえのない大切な時間を一緒に過ごす事が出来ました。
もちろん、自分自身も成長しているのを感じる事ができています。
それに、過去の経験は、こうして、何よりブログで発信することにも、役に立っていますし。
「自分の経験なんて、何の役にも立たない」
なんて思うのはもったいないです。
必ず、自分にとっての強み、となっているはずですから。
先ほどのリフレーミングでもそうですが、自分のいい部分がわかったら、それを作ったのは、何かしらの経験がそういう自分を作ってきた、と考えられます。
こうやって、少しずつですが、過去の再定義ができますよね。
ステップ2:未来があって、今がある、と考える
過去にいろいろあったかもしれないけれど、今この瞬間、あなたはちゃんと毎日生きているのは事実です。
今の自分をまずは、認めてあげましょう。
いろいろな困難を自分の力で乗り越えてきた、愛おしい自分がここに存在しているのです。
だから、これから起きる困難も乗り越えられていく事ができる、と考えることはできるはずです。
すると、先ほど未来をイメージしたかと思いますが、その未来も、多少の困難はあっても必ず実現できることになります。
そして、そこに至る道は、もうすでに今、始まっているのです。
過去も、そこに向かうための土台となっています。
過去は切り離すことは出来ないし、忘れることは不可能です。
辛い記憶は忘れようとしても、潜在意識の奥に、刻まれていることが多いですから。
でも、自分の経験は今の自分には必要だった、そう信じることは、今は出来るはずです。
この、信じる、ということも、実は重要なんですよね。
ステップ3:マイナスの感情は単なるエネルギー
過去の再定義ができるようになれば、今度は、その時の感情を未来へのエネルギーにも変えることが出来ます。
嫌だった、辛かった、というマイナスの感情は、単なるエネルギーなんです。
これは、楽しい、嬉しい、というプラスの感情と全く同じです。
エネルギーというのは、悪いものも、良いものも、元は同じものなので、悪いエネルギーは良いエネルギーに変換されると考える事が出来ます。
「あいつ、許せない」、という感情を持ったとしますよね。
もしそのまま悪い状態で持っていると、次々と悪いエネルギーを周りに撒き散らすことになります。
「あの人が部屋に入ってきた途端、いつも空気が重〜くなる」、という経験はあるでしょう?
居酒屋とかで、「まったく、部長め!」なんて言いながら愚痴ばかり言っている人がいる中でしばらくいると、つられて自分まで愚痴を言いたくなったりするでしょう?
あれって、悪い空気感とか、愚痴を言っている人たちのエネルギーが感染しているんです。
だから、そういう人とか、場所には出来るだけ近づかないようにした方がいいですよ〜
話はそれましたが、先ほどのリフレーミングで、過去の再定義ができるということは、その時のマイナスの感情をプラスに持っていってるのです。
これがわかるだけで、人生変わってきます。
いや、本当ですよ。
だって、過去を思い出した時に、「あの時は確かに辛くて死にたかったけど、それを乗り越える力を得たことで、自分が未来で誰かの役に立つ事ができるんだ」と思う時、それはすでにプラスの感情(エネルギー)に変換されているのですから。
とにかく、悪い感情をいつまでも持っているのは、よくありません。
私もそうなんですが、自分の置かれた状況を周りのせいにして、どうせ何をやってもよくはならない、と思うのが、幼少期からのクセになっていました。
悲劇のヒロイン的な考え方ですね。
ドラマでも、そういう主人公が出てくるものを、好んで見ていました(笑)
あれは、主人公の不幸な状況と自分とを比べて、「私の方がまだマシだわ」と思う事で、楽になっていたのもあります。(笑)
それはそれで、役に立ったのでしょうけど・・
暗くて重たい感情を、少しでもプラスのエネルギーに変えて、周りの人の役に立つことに使っていく、すると、自分の周りで起きる出来事にも変化が起きてくるのがわかるでしょう。
何故なら、自分に大きなエネルギーとなって、返ってくるからなのです(^^)
まとめ
過去は単なる事実なので、変えられない事実を思い出してバッドになるのは、なんのメリットもないのです。
例え、思い出したとしても、「あれがあったから、今の自分があって未来に進める」、と思う事ができれば、ずっと前向きになれるでしょう。
未来は自由に作れるますからね。