幼稚園の年長の子供を持っていると、9月頃に「就学前検診のお知らせ」が郵送されてきます。
これが送られると、
「いよいよ小学生か~」
となるわけです。
この頃は、すでにランドセルを買った家庭も多いでしょうが、就学前検診で、実際に親子で学校に行き、検査をしたり、説明を受けると、実感がわいてくるものです。
ほとんどの小学校では10~11月頃に行っています。
就学前検診とはどんなことをするのか、そして、再検査になったら、何をするのか、などについて説明していきましょう。
就学前検診の内容とは
就学前検診について、ざっと説明をすると、当日は、受け付けの後、高学年の子が子供たちを連れて行き(うちの小学校の場合)、親は体育館で入学説明会(入学準備、給食のことなど)や、PTAの仕事の内容を聞きます。
子供はその間、内科検診・歯科検診・視力検査などの検査と、簡易発達検査をしていきます。
おそらく、子供は親と離れて慣れない学校で知らないお兄さんお姉さんと検査を受けるわけですから、かなり緊張するはずです。
およそ1ヶ月ほどで検査の結果が学校から送られてきます。
その結果、特に問題がなければいいのですが、再検査と言われることがあるのです。
就学前検診の結果が再検査と言われたら
実は、うちの子は再検査でした。
まずは、眼科です。
右か左どっちかの目が0.3だったと思います。
今まで見えづらいようなことがなかったので、びっくりでした。
ただ、目の検査なんてやったことなかったし、知らない大人の前では緊張するタイプなので、説明されてもやり方が理解できなかったのだろうと想像がつきました。
実際、眼科で検査したら、やはり、やり方がわからなくて、これは?と棒でさされたら何て言ったらいいのか、指でどうあらわすのか、理解できていなかったのです。
それでも1.0はあることがわかり、ほっとしたのを覚えています。
実際に、入学後の視力検査でも、2年生くらいまでは、検査が上手く出来なくて、再検査の通知をもらっていました。
そして、眼科に行くと、ちゃんと見えているので、学校の検査のやり方をうちの子が理解するのに時間がかかったのかもしれません。
実は眼科以外にも、発達検査で、再検査になりました。
再検査の電話がかかってきた
発達検査に関しては、直接、教頭先生から電話がかかってきました。
「先日の就学前検診の件でお話しがありますので、学校に来てください」というようなことを言われたと思います。
うちの子は、極度の人見知りではありましたが、知能の面では特に問題ないとは思っていたので、ちょっとショックでした。
「これってもしかして、支援級の対象になってるということ?」
という考えがずっと頭の中をめぐっていたのを覚えています。
さて、問題の面談日がやってきました。
約束の日に子供と一緒に学校に行くと、「こちらです」と通された部屋が
なんと校長室
中に入ると、校長先生、教頭先生、もう一人の先生という状況です。
「え!?校長先生と面談するの!?」
とたんに、私の緊張がマックスとなりました。
子供の方は、「先生とこちらでお話しましょうね~」、と言われて、もう1人の先生と、遊んだりお話したりしていました。
一方私は、校長先生と教頭先生から、発達検査の各項目ごとの結果を見せられました。
その紙は持ち帰れなかったので、詳しくは覚えていないのですが、形の認識とか、受け答えが上手く出来るかどうかという内容だったと思います。
「まあ、うちの子なら、難しいだろうな」
と思われる内容です。
なんせ、極度の人見知り場所見知りですし、一回で大人の言っていることを理解できるような子ではないのは、よくわかっていましたので。
その時は女性の校長先生だったのですが、検査結果について、ここがどうだとか、この能力が低いだのと言われることは一切なく、ましてや、同じ検査を一からするようなことも言われませんでした。
ただ優しい口調で、「何か、お子さんで気になることなどはありますか?」と聞かれただけでした。
私は、「たぶんうちの子は緊張しやすいので、上手く出来なかっただけだと思います」とだけ答えました。
そして、「慣れるのに時間はかかりますが、慣れれば、ぎりぎりついていけると思いますので大丈夫です」と答えると、それで、面談は終了でした。
当時の私の気持ちとしては、正直「うちの子を支援級に入れたくない」という思いがあったのでしょう。
しかし、ここ数年は、支援級と言っても、私が小学校の頃の雰囲気とはかなり違っていて、学校全体で8クラスくらい設けていることもあり、数は増えているのが現状です。
ですから、科目によっては支援級と普通級を行ったり来たりしている子もいます。
おそらく、抵抗なく子供を支援級に入れる親が多くなってきていることもあるのでしょう。
入学後に家庭で実践したこと
結局、うちの子は普通級でいくことにしたのですが、実際に入学してから、やはりどうしても他の子供と比べてしまったりして、やっぱり大丈夫たったかな、と思うことは度々ありました。
そこで、私が実際に実践して効果のあったことを記録しておきます。
心と身体を整える
意外にも、これが一番だったと確信しております。
私自身も、産後に体調がすぐれないまま何年も過ごしてきたことから、ネットで調べまくってたどり着いた結論がこれなんです。
栄養って大事なんですね。
もちろん、個人差はありますが、2〜3年で何か変わってきたぞ、という変化を感じることができました。
子供だけでなく、親もかなり楽になりますので、この記事を読んでいただいた方は、とにかく騙されたと思って読んで欲しいと願っています。
毎日の宿題の手伝い
毎日出される宿題に関しては、本当に大変だった記憶しかありません。
とにかく、ちんぷんかんぷんで、算数の宿題は、私が必死に一から説明して全部一緒に解答していかないといけないくらいだったのです。
当時は下の子が小さかったので、宿題を見るのも本当に大変で、つい、イライラしがちでした。
算数が全く分からない子に、足し算引き算を一から教えることがいかに難しいことか、身をもって知りました。
小学校の先生って、偉い!
と、実感したものです。
うちの子は教科書を見ても、全然理解できないので、100円ショップでおはじきを買ってきて、それを使って説明したりと、いろいろ工夫したのを覚えています。
クラスの授業にはそのうちついていけるようにはなりましたが、それでもギリギリといったところでしょうか。
今思えば、支援級に入れるのも一つの手だったのではないかと思いますが、こればかりは、どっちが正解というものはないです。
https://ameblo.jp/kotetsutokumi/entry-12819009730.html?frm=theme
本人は高学年になって、「1年生の時に支援級に行った方が良かったんじゃない?」なんて、私が聞くと、すごく不満げな顔をしてきますが・・
ただ、支援級は少人数で、結構丁寧に勉強をみてくれるそうなので、最初はそこと、普通級とを行ったり来たりしながら、様子を見ていくのでも良かったのかもしれません。
そんな微妙な立場のお子さんを持つ親でしたら、とりあえず、支援級を考えてみるのも一つの手段かもしれませんね。
支援級の対象にはならないけれど、うちの子のように、何について聞かれているのかさえわからない、という場合は、”慣れ”も必要です。
発達検査を少しでもスムーズに乗り越えることが出来たら、親としても安心ですよね。
「どうしても心配」という親は、入学前から、こどもチャレンジなどの通信講座をやることで、ある程度就学前検診を問題なくこなすことが出来る可能性もあります。
まとめ
学校からすすめられても、親が拒否するために、結果担任の先生が相当苦労している状況も耳にしたりします。
うちの子も、先生に負担をかけいるのではないかと、気になることもありました。
入学してからも、何かと気になることが出てきたら、すぐに先生に相談しましょう。
そんな我が家の娘も高校に入り、普通に部活や勉強にと、学校生活を満喫しておりますので、あの時自分が悩んでいたのは何だったのだろうと、時々思ったりしています。