妊娠すると、カフェインが気になり始めます。
そして、出産後も授乳の関係上、カフェインが赤ちゃんの体に入ると良くないのでは?と思って、カフェインのない飲み物を選ぶようになる人も多いでしょう。
実際は、妊娠中も授乳中も、コーヒーは1日1~2杯なら問題ないと言われてはいます。
しかし、やっぱり不安は拭いきれませんよね。
それに出産して困ることの一つが
トイレが近くなること。
1日中赤ちゃんを抱えて、頻繁にトイレなど行っていられません。
カフェインは利尿作用がありますから、トイレが近くなるんです。
それに、妊婦さんや、授乳中の人だけではなく、最近は健康上の理由からカフェインをとらないようにする人も増えてきています。
私もその一人で、偏頭痛になりやすいのは、カフェインの摂りすぎ、という情報を知ってからカフェインレスの飲み物を選ぶようになりました。
身体にいいと言われるカフェインレスコーヒーですが、そもそもカフェインレスのコーヒーって、どうやって作られているのか、本当に安全な方法なのか、ということから書いていきたいと思います。
目次
カフェインレスコーヒーとは
本来カフェインのあるものから、カフェインを除去したコーヒーのことで、デカフェとも言います。
ヨーロッパでは、脱カフェイン処理した後の、コーヒーに含まれるカフェインの量が、コーヒー豆中の0.2%以下(インスタント・コーヒーの場合は0.3%以下)であるものが、デカフェの名称を使用することを許されています。
ところが、日本では特にこの基準は設けられていないので、日本で売られているカフェインレスコーヒーは、商品によって、カフェインの残留量がまちまちなのです。
一応、コーヒーの公正競争規約として「カフェインを90%以上除去したコーヒー」は、カフェインレスの表示をしているので、どうしても気になる方は、商品ごとのカフェイン量をよ~くチェックしてみた方がいいでしょう。
体に安全なカフェインレスコーヒーはどれか
コーヒーからカフェインだけを取り除くために、薬などを使っているのなら、ちょっと不安ですよね。
出来るだけ、体に安全な方法で作られたものを選びたいものです。
カフェインの除去方法については、主に3つのタイプに分けられます。
超臨界二酸化炭素抽出
最も新しくて安全な方法が、超臨界二酸化炭素抽出と呼ばれる方法です。
最近はこの方法が主流のようです。
これは、まず二酸化炭素に一定以上の圧力と温度を加え、気体と液体の両方の性質を持つ、超臨界流体と呼ばれる状態にします。
こうすることで、「液体の溶解性」と「気体の拡散性」を併せ持つため、コーヒー豆の内部への浸透性が高くなり、成分が抽出しやすくなるのです。
この方法の優れている点は、豆に負担がかからないため、風味がほとんど損なわれず、毒性もないため、安全性の高い方法と言われていることでしょう。
水抽出
水を通して、豆からカフェインを抽出する方法です。
コーヒー豆を充填した槽に、水を通してカフェインを抽出します。
抽出した後の水相から、有機溶媒でカフェインを抽出除去し、その後の水相は、残留する有機溶媒を除いた後で再び生豆に戻される仕組みです。
直接有機溶媒がコーヒー豆に触れないため、安全な方法と言えます。
有機溶媒抽出
有機溶媒を通してカフェインを抽出する方法です。
最初に開発された方法で、コストも安価と言えます。
ただし、有機溶媒が直接豆に触れるので、安全面での不安があることと、カフェイン以外の成分も抜けてしまうので、風味が損なわれやすいです。
コーヒー好きの妊婦さんにも安心のカフェインレスコーヒー
どうせ飲むなら、安心だけじゃなく、味も美味しいものじゃなきゃ嫌ですよね。
まずいと言われているカフェインレスコーヒーですが、私が試して美味しいと思ったものを紹介します。
豆
コーヒー好きの人にこそ、飲んでもらいたいのが、こちら。
「カフェインレスコーヒーは、まずい!コーヒーじゃない!」と思っている人にとっては、カフェインレスコーヒーの常識をくつがえすほどのおいしさなんです!
ご主人は、コーヒー豆には深い思い入れとこだわりを持っていおり、「ここの豆ならどれも安心して買える」、という信頼が持てるお店です。
ただ、こちらはTVで取材を受けて以来、お客さんが殺到してしまったため、今はネット販売のみで、店頭では買えません。
実際、ここのコーヒーを一度飲んでしまったら、他のどんなにおいしいと評判のお店のコーヒーは全部似たような味に思えるくらいなんです!
それに普通、こういう専門店って、女性は入りにくかったり、無口で不愛想な店主がいたり、というイメージですが、全然違うんです!
ご主人も奥様も、気さくに話しかけてくれますし、質問には優しく丁寧に答えてくれます。
私は妊娠して以来ずっと、カフェインレスコーヒーを愛飲していますが、「どこが違うの?」というくらい、普通のコーヒーと変わらなかったです。
挽き方や、量も選択出来ますので、こだわりのある人もきっと満足するはずです。
私はこちらで購入したコーヒーを、ステンレス製のコーヒードリッパーで淹れています。
これだと、ペーパーの味とか臭いがうつらなし、コーヒーの香り、体に良いとされるオイルまで全て抽出されるため、味に違いが出てきます。
コーヒーを淹れる時には、普通のガラス製のサーバーだと割れるし、割れた時の片付けが本当に面倒ですよね。
なので、私は、割れないコーヒーサーバーを使っています。
インスタント
インスタントのカフェインレスコーヒーで満足のいく味は、マウントハーゲンの、カフェインレスコーヒーがいいでしょう。
オーガニックですし。
私も、ずっとこれを愛用しています。
人によっては酸味が気になるかもしれませんが、まろやかな味で私は好きです。
カフェのカフェインレスコーヒー
妊婦さんは、カフェで一息つきたいと思っても、カフェインレスのドリンクがなくて困ってしまうことがあると思います。
かといって、甘いジュースは飲みたくないし・・・
普通のコーヒーや甘い飲み物が飲みたくない人でも注文できるようなメニューを増やして欲しい、と思っているのは私だけではないでしょう。
でも、最近はカフェインレスのコーヒーを置いてくれるカフェが多くなってきました。
その中でも私が行って飲んだことのある3か所のカフェについて紹介します。
スタバ
スタバは、ディカフェのメニューが最も充実していると言っていいでしょう。
ディカフェのドリップコーヒーは、以前からありましたが、注文してから出来るまでに5分ほど時間がかかるのです。
最近ではスターバックスラテを含む全てのエスプレッソメニューをディカフェで提供してくれるようになり、これだと、待ち時間がほとんどないので、おすすめですよ。
ただし、ディカフェにするには、プラス50円を払う必要があります。
味は、普通のコーヒーと変わらないくらい美味しい、と私は思います。
ちなみに、カフェインは99%除去されているそうです!
カフェドクリエ
カフェインレスコーヒーを、フレンチプレスで提供してくれるのが、特徴です。
なんか、それだけで、テンション上がりますね(^ ^)
これだと、身体に良いとされるコーヒーオイルも一緒にとれます。
カフェインを97%除去したコーヒーだそうで、ホットと、コールドの両方があります。
味も、申し分ない美味しさです。
タリーズ
タリーズのデカフェは、カフェインを95%取り除いてあります。
好みのエスプレッソドリンクをプラス60円で、デカフェに代えられるとのことです。
全部のお店ではないようですが、たまたま寄ったタリーズに、デカフェのメニューがあったので、注文してみたことがありますが、美味しく飲めました。
まとめ
日本では、まだまだ需要の少ないカフェインレスコーヒーですが、今後は市場が拡大していくことが十分予想されます。
日本でも、もっと多くのお店でカフェインレスコーヒーを置いてくれるようになると、いいですよね。