自分のことがどうしても好きになれない、嫌いで苦しくなるほどだ、と感じていると、生きずらく思ってしまいます。
いったん、自分のことが嫌いになると、何をやってもネガティブになるので、上手くいかない、いつも失敗する、とますます自分のことを追い込みがちです。
どうして、そこまで自分のことが嫌いになったのでしょう?
まずは、その原因を探って、少しずつでも自分を好きになっていく方法をご紹介します。
目次
どうして自分が嫌いなのですか?
自分が嫌いな人は、その原因が必ずあるはずです。
もしかしたら、幼少期の経験かもしれません。
親からの評価を基準に生きてきたから
まずは、これが一番大きいでしょう。
常に、「お前は何をやってもダメだ」
「そんなんじゃ社会に出てまともな仕事につけない」
などと、言われ続けてきた場合は、「自分はダメな人間で何の役に立たない」と思ってしまいがちです。
そうやって、親の評価を基準に生きてきたため、親が満足してくれるような結果を出すことに一所懸命になってしまうのです。
本当は、親ではなく、自分を基準とすべきなのに、常に誰かの評価を気にしながら生きてきたことが、原因と言えます。
本当にやりたいことをやっていないから
本当はやりたいことがあるはずなのに、やっていない場合。
なんだかんだと言い訳をして、それをしようとしないと、毎日、やりたくもないことをやり続けて、満たされない気分を味わい続けることになるでしょう。
また、「自分は本当は何をやりたいのか」が、わかっていない人も多いものです。
親が喜ぶような行動をとってきた、就職する時に世間体とか、周りの評価を気にして仕事を選ぶ、などを繰り返していると、次第に自分が何をしたいのかわからなくなってきます。
そうなると、何をしていても、どこか満たされないような、空虚な気分を味わってしまうでしょう。
完璧主義だから
100%全て完璧でないと、満足しないタイプです。
自分にも厳しい人は、他人にも厳しくなりがちです。
完璧じゃない自分はダメな人間だという考え方は、テストで常に100点じゃないといけない、と自らプレッシャーをかけて、それに押しつぶされそうになった経験を持ったことのある人が抱きがちです。
完璧にやらないと、評価が落ちる、馬鹿にされる、など、結局周りの目を意識して過ごしているため、なかなかリラックスすることが出来ません。
全て自分でやろうとすると、どうしてもミスをしがちですし、完璧な人間はどこにもいない、ということが意外にわかっていないことがあるのです。
過去に批判されたことがあるから
過去に大きな失敗をして、そのことで批判されたことがきっかけで、自分が嫌いになってしまうこともあります。
それまで、特に大きな挫折を経験せず生きてき人は、社会に出て、失敗をして批判されることで人一倍プライドが傷ついてしまうものです。
そのことが、心に傷となって残り、また失敗したら、と思うと怖くなって、チャレンジできなくなり、そんな自分が嫌になるのです。
勝ち負けで判断しているから
自分の方が美人、背が高い、お金持ち、など、誰かと比較して、物事を勝敗で決める癖のある人は、自分が負けたことで、落ち込むことになりやすいのです。
劣等感を抱きやすいため、心の中で誰かを見下して、安心しようとします。
ですので、自分よりも勝っていると思われる人があらわれた時、「この人にはかなわない」という気持ちが強く出て、自信を無くしやすいのです。
全て自分のせいだと考えてしまうから
周りで怒っている人や、ミスをした人がいた場合、全て自分になにか原因があったのではないか、と不安になる人です。
子供の頃から、周囲の大人の顔色を伺って生きてきた場合に、そうなりがちです。
他人の反応に敏感すぎるが故に、常に萎縮して、自分を出せずにいることも多いでしょう。
自分を出せないことで、ますます自分に自信がなくなってしまいます。
自分が嫌いな場合の克服法
では、どうやったら、自分のことを好きになれるのでしょう?
自分の嫌いな部分ばかりをみるクセを無くして、少しずつでも良い部分に光を当てるような感じを意識していくといいと思います。
具体的な方法をあげていきましょう。
自分を大切にするクセをつける
自分のことを好きな人は、自分の体や心を大切にしています。
すぐに自分を好きになろうとしても、簡単には出来そうにない時、まずは、身体を大切にするようにしましょう。
ゆっくりとお風呂に入る
肌の手入れをする
美容室に行ってヘアスタイルを変える
食事に気を使って身体に良いものを食べる
などをしてみます。
身体の調子が良くなってくると、心も明るくなって、もっと自分を大切にしてあげよう、という気持ちが芽生えてきます。
夜、お風呂から上がったら、ゆったりとした気分で「今日もよくがんばったね」と思いながら、お気に入りのクリームでマッサージしてあげるだけでも、全然気分が違ってくるはずです。
やりたいことを探す
今やっていることは、本当に自分が望んでやりたいことなのか?
自分によく問いかけてみてください。
望まないことをやり続けていては、自分を好きになるどころか、他人のことも否定的に考えてしまう可能性があります。
自分が望むこと、希望の生き方
それをしっかりと頭に思い描いて、それに向かって一歩を踏み出してみることです。
小さな目標をたてて達成感を味わう
すぐに達成できるような目標を立てて、出来たら、「よく出来たよね、頑張ったよね」と自分で思い切り満足しましょう。
自分に自信がない人は、高すぎる目標を立て、出来なかったことでさらに自信を失いがちですから、なるべく簡単にできるものにしたほうがいいのです。
例えば、今日出来そうなことをいくつかメモして、出来たら一つ一つ「よし、出来た」と、できれば声に出して、線で消していくのもおすすめです。
それを続けることで、「自分はこんなに出来るんだ」という達成感を味わうことが出来るようになるでしょう。
大きな目標は、徐々に立てるようにすればいいのです。
マイナスの言葉を使わない
意外にも、多くの人は、普段からマイナスの言葉を連発しているものです。
「最悪」「ダメだ」「いつもこうなる」
など、ついつい使ってしまいがちな言葉ですが、全てマイナスの思考から生まれた言葉です。
これは相当、意識して、プラスの言葉に変えていかなければいけません。
「いいよ、いいよ」
「大丈夫、大丈夫」
「出来てる、出来てる」
など、ちょっとした普段の言葉から全て変えていくようにして、マイナスに考えるクセを直していきましょう。
欠点を隠そうとしない
自分を嫌いだと、他人の欠点を見つけて、少しでも安心しようとしがちです。
それだと、自分も他人も嫌いなまま、不満だらけの人生を送ることになります。
まずは、思い切って、自分が欠点だと思っていることを誰かに話してみましょう。
「そんなことしたら、嫌われる」
と思うかもしれませんよね。
しかし、意外にも、人は自ら欠点をさらけ出した人には、好感を抱きやすいものです。
普通、誰もが自分の欠点は知られたくないと思っているものですので、身近な人が「私って、〇〇なところがあって・・」と言ってくれると、「自分だけじゃなかった」と思い、逆に安心して心を開いてくれるのです。
最初に欠点を相手に知ってもらうことは、お互いの壁を取り払うのにもとても良い方法でしょう。
自分を嫌いな人が読むべき本
最後に自分が嫌いな人に、おすすめの本をご紹介します。
自分が嫌いということは、他の人も自分のことを嫌いなのでは?と思っていることも多いはずです。
そんなあなたに、ベストセラーとなった「嫌われる勇気」を是非読んでいただきたいのです。
これを読めば、自分にOKが出せるようになるし、他人の評価が本当に気にならなくなります。
まとめ
自分が嫌いで欠点だらけだと思っていても、それは単に「思い込み」だったりするものです。
自分を好きになる方法を試していくと、今まで苦しかったのは何だったのか、というくらい生きやすくなってきます。
まずは、自分で自分を大切にして、受け入れる気持ちを持つように、そうやって、自分にも他人にも批判的な状態を改善するようにしていきましょう。