「うちの子、人見知りが始まって大変なの」「人見知りっていつ頃始まるのかな」などと不安に思っていませんか。
人見知りが特に激しいと、どこに行くのも憂鬱だし誰にも会わせられない、となることが多いですが、そんな時でもちょっとした気持ちの持ち方で、対処が出来るのです。
ママの考え方を変えると、人見知りそれ自体も好意的に受け止められるようになるのです。
他の誰よりもすごい人見知りな子供を持った私が、経験も交えてお伝えします。
目次
人見知りはいつからいつまで続く?
早い子で3〜4ヶ月から、多くは生後半年〜1歳頃にかけて始まることが多いです。
いつまで続くかは、その子によりますが、1歳〜2歳頃におさまると言われています。
子供によっては、もっと長く続くこともあります。
あまりにも、人と関わろうとしない、呼びかけても返事をしない、家族とも全然目を合わせようとしない、など気になることがあれば、支援センターに相談してみるといいでしょう。
人見知りの原因
赤ちゃんが人見知りするのは、お世話してくれている家族と、他人との区別がつくようになったことと、他人に興味が出てきたため、と言えます。
赤ちゃんの頃の私の娘を見ていると、子供たちが遊んでいる様子はじっとよく観察しているのですが、いざ、近寄られると、途端に怖がって泣き出しました。
特に顔をのぞきこまれると、100パーセント恐怖で泣き出します(笑)
おそらく、興味はあるけど、実際に関わるとなると、不安で怖い気持ちが強かったようです。
よくあったのが、外を歩いていても、電車に乗っていても、赤ちゃんがいると思って、微笑みながら顔をのぞきこんで、見てくる人がいた時です。
私が
「あ、それダメなパターンだ」
と思った瞬間、間違いなく泣き出してしまうのです。
人見知りな子は、顔や目を見られるのが嫌なんでしょう。
まあ大人でも、知らない人にじーっと見られるのは嫌ですからね・・・
ママのせいではありません
ママが人見知りだったから、などと言われて、「私のせいだ」と自分を責める必要は全くありません。
私自身も人見知りなので、自分を責めてしまったこともありました。
兄弟で同じように育てられても、片方は人見知りで、片方は人見知りしない子もいるのです。
これは、生まれ持った個性、ととらえた方が、良さそうですね。
ただ、赤ちゃんの人見知りがわかってから、人前に出るたびに「泣いたらどうしよう」などと、不安がっていては、赤ちゃんにその気持ちが伝わってしまうことも。
「人見知りだから、泣くのはわかっているよ」
くらいの心の準備をしておけば、赤ちゃんが泣いても、ママは落ち着いて言葉がけをすることができるようになってきます。
パパ見知り
中には、パパにまで人見知りをする子がいます。
せっかく仕事から帰ったパパが、赤ちゃんをあやそうと思って抱き上げた途端、急に泣かれる、というケースです。
どうしても、パパが仕事で日中いないことの多い家庭では、一緒にいる時間の長いママの方が赤ちゃんも安心できるので、仕方ないでしょう。
でも、パパ見知りは、短期間で終わらせることができますので、この後で紹介する対処法をご覧ください。
ママの気持ちが楽になるための人見知り対処法
赤ちゃんの人見知りは、ある程度期間が過ぎれば、自然におさっていく事が多いもの。
ただ、やっぱりママとしては、目の前で泣いてばかりの赤ちゃんを見てるのは辛いものです。
ママの気持ちが少しでも楽になるために、人見知りが少なくなるような対処法をいくつかご紹介します。
パパやおばあちゃんに毎日顔を合わせてもらう
よく会う身近な人から、少しずつ慣れておくのはいい事です。
パパ見知りの子には、パパに頑張ってもらうしかありません。
毎日、少しの時間でもいいので、赤ちゃんのオムツを替えたり、泣いても、しばらくはあやしてもらうことにしてください。
毎日続けていれば、さすがに、パパは安心できる存在なんだ、と、わかってくるでしょう。
おじいちゃんやおばあちゃんにも、近くなら頻繁に家に来てもらって、顔や声を覚えさせることです。
よく会う人の事を覚えて、遊んでくれるとわかったら、来てくれた時に笑顔を見せるようになってきます。
注意点は、最初はあまり赤ちゃんの目を見つめないように、と言っておく事ですね(笑)
周囲の人に人見知りだと言っておく
あらかじめ、関わる事になる人(近所の人、お友達のママなど)には、
「うちの子、最近人見知りが始まっちゃったから」
と言っておくといいと思います。
そうすれば、じーっと顔を見られることもなくなるでしょう。
ママとしても、最初に言っておくことで、例え赤ちゃんが泣いても、予想どおりだな、と気持ちが楽になるものです。
あえて無視して他の人と楽しそうにおしゃべりしてる
家にママ友を呼ぶ際には、あえて、赤ちゃんに構わずにおしゃべりしている様子を見せるようにします。
赤ちゃんは、他人に興味があるけど、自分に注目されるのが苦手なので、目の前でママたちが楽しそうに過ごしているのは意外に平気なこともあります。
少しずつ、自分の近くにママ以外の人がいる状況に慣れていく事が大切です。
外出の機会を増やす
人見知りだからと、家にこもってばかりいるのは避けたいものです。
赤ちゃんによっては近くに人が寄ってこられると泣くけど、抱っこやベビーカーでお散歩するのは大好きなことも多いからです。
外の自然な空気、鳥のさえずり、車の音、人の話し声など、刺激に慣れてくるのを待ちましょう。
公園でも、少し離れたところから、子供たちが遊んだりしてるのを見せると、結構興味を持ってる表情をしているものです。
また、人見知りの子を持った場合、子育て広場など、大勢の子供や大人が集まっている場所はどうしても足が遠のきがちです。
さすがに、最初はママにべったりになりますが、それでも赤ちゃんはママのそばで周りを観察しているのです。
元気な子が寄ってきてしまうと泣いてしまうので、少し離れたところで絵本を読んであげたりおもちゃで遊ばせたりしてみましょう。
写真を見せて話をする
日中、ママと2人だけの時に、パパやおじいちゃんおばあちゃんの写真を見せて、話をするのも良い方法です。
「この前、来てくれたおばあちゃんだよ、覚えてる?」とか、「パパは今仕事なんだよ、帰ってきたら、遊んでもらおうね」などと、話をしながら見せるのです。
赤ちゃんに顔と名前を何度も言う事で、実際に会った時の抵抗が減る事になります。
場所見知りの時の対処法
赤ちゃんが初めての場所に行く時に必ず泣いてしまう、という”場所見知り”のこともあります。
例えば、おばあちゃんの家に遊びに行くと泣いてしまう場合は、おばあちゃんの方から家に来てもらって、慣れた場所で接してもらうなどしてもらいましょう。
それを繰り返した後に、向こうの家に行った時、よく知っている人がいるということがわかりますので、それほど怖がらなくなるはずです。
赤ちゃんの人見知りはいつまでも続きません
会う人ごとに、大泣きだったのが、いつの間にか誰に対しても平気になっている、そんなことがあるものです。
パパ見知りだっのが、パパが平気になり、→おばあちゃん→いとこ→近所のおばさん、という具合に、1人ずつ慣れていくものでしょう。
ただ、おばあちゃんは平気なのに、おじいちゃんに対しては毎回泣いてしまう、など、男の人だけはずっと怖がる、ということも。
うちの子は、1歳半頃、道で男性にすれ違った時に、さっと後ろに隠れてしまい、相手の方に苦笑いされたことがありました。
警戒心が強い子なんだと思います。
成長した今でも、知らない人(特に男性)に挨拶されても完全無視ですから、それはそれで防犯上、良いことなのかもしれませんが・・・
人見知りしない子もいます
当然ですが、全く人見知りをしない子もいます。
特に、兄弟が多い大家族で育ったような場合は、ほとんど人見知りが見られないことが多いと聞きます。
ただ、その子なりに、表情や仕草で、不安な事を訴えたりしていることもあるのです。
人見知りしない子はどうしても放ったらかしになりがちですが、ちょっとした変化に気づいてあげられるように、きちんと向き合ってあげることも大切です。
赤ちゃんの人見知りは愛着形成には必要
愛着形成とは、赤ちゃんの時に、自分が信頼できる相手と、愛着のあるコミュニケーションをとる事で形成される絆の事です。
実は、この愛着形成は、人とコミュニケーションを取る上では、土台づくりの役目だと言われています。
赤ちゃんの中で、安心安全だと思える人や場所があることは、それを安全基地として、そこから外の世界へと出て行き、そしてまた帰ってくる、ということができるからです。
この時期に、自分にとって受け入れてもらえる存在がいて、そして自分の欲求に応えてくれる、そういう人がいることは、赤ちゃんの潜在意識の奥深くに埋め込まれます。
もしも、この期間、ほったからかしにされたり、無理に慣れさせようと突き放すような事をしてしまうと、それ以後、成長してからの自立に影響することも。
周りの人を信頼できない、あるいは、いつまでたっても自立出来ない、そんな大人になる可能性も出てくるのです。
「人見知りをなんとかしたい」と思って、無理に引き離そうとせずに、今は愛着形成の時期だと思って、しっかりと赤ちゃんの欲求に応えてあげるといいでしょう。
まとめ
私自身も、自分の赤ちゃんの人見知りで悩んだので、どこに行くのも、正直憂鬱でした。
つい引きこもりがちになってしまったのですが、これもこの子の個性ととらえて、無理に他の子に慣れさせるのではなく、どこに行っても私と遊んであげればいいんだと思って、外出の機会を増やすようにしました。
徐々に他の赤ちゃんともそばに居られるようになり、遊ぶようになった時には、本当に安心したのを覚えています。
人見知りし始めの頃は、どうしよう、と思うかもしれませんが、これも赤ちゃんが成長する上では必要なものなのだ、とらえてみてはいかがでしょうか。