子育て

気になる鍵っ子の気持ちとは?親が安心するための鍵っ子グッズも紹介

「鍵っ子」って聞いたことありますか?

鍵っ子とは、両親とも仕事などでいない家に、学校から帰って鍵を開けて入るために、鍵を持ち歩いている子供のことを言います。

昔は、鍵のついたヒモを、首からぶら下げている子供がいたものです。

実は、私自身も鍵っ子でした。(首からぶら下げてはいませんでしたが)

 

鍵っ子というのは、どんな気持ちなのか、寂しくないのか、気になるところですよね。

これから子どもを1人で留守番させることになる方の参考になるように、安心できる対策をまとめました。

鍵っ子だった小学生として感じたこと

私の場合は、平日だけでなく、親のどちらかは日曜日も仕事をしていたので、そんな時も兄と私の2人だけで留守番をすることが多かったです。

今だったら、学童保育を利用するところでしょうが、残念ながら、当時通っていた小学校にはありませんでした。

小学生からずっと鍵っ子だった時の気持ちは、こんな感じです。

退屈すぎる

まず、誰もいない家で子供が留守番するのは、寂しいのは確かですが、多分、寂しいと感じてもどうしようもなかったので、感じないようにしていたと思います。

あとは、

とにかく退屈でした。

4つ上の兄は、ミニバスケットのチームに入っていて、放課後は週3で練習があったり、友達と遊びに出かけたりするので、私1人で留守番をしていることも多かったです。

低学年の私の方が先に帰ってくることが多いので、学校から帰って来ると自分で鍵を開けて入るのですが、たま〜に、学校に鍵を忘れてきたり、そもそも家に置きっぱなしで登校してしまうこともありました。

そんな時は、ランドセルを玄関の前に置いて、遊びに行ってました。

 

普段は、家に帰ると、テーブルの上に小銭が置いてあるので、それを握りしめて近所のスーパーに1おやつを買いに行き、その後はNHKの教育番組や、ドラマの再放送などを見て過ごしていました。

なるべく友達と遊ぶ約束をするようにしていましたが、習い事などで、誰とも遊ぶ約束が出来なかった日には、こうして過ごすことが多かったのです。

近くに祖父母がいるわけでもなく、住んでいるマンションには、他に頼れる大人もおらず、本当に退屈だったし孤独だったのを覚えています。

現代では、YouTubeやゲームなど、いくらでも時間をつぶせるものが溢れていますので、退屈で困る、ということはないかと思いますが。

相談相手がいない

相談したい時に、親がいないと困ることって、結構あると思います。

私の場合、一番に思い出すのは、友達の誕生日プレゼントを用意しなくてはならない時。

小学校では、時々、お友達の誕生日会に呼ばれることがあるんですね。

事前に、いついつ誕生日会やるから来てね、と言われているのですが、私は、いつも、当日になって、「あ、プレゼント用意しなきゃ」と思い出すような、のんびりした子どもでした。

でも、母がいないから相談できないし、お金もないし、買いに行くこともできない。

小学1年生の時、仲良しの友達の誕生日会に呼ばれて、一生懸命考えた末にプレゼントに選んだのは、すでに何度も使った自分のお手玉でした。

別にこれはこれでいいとは思いますが、運の悪いことに、もう一人誕生日会に呼ばれていたお友達は、新品のバドミントンのセットをプレゼントしていたのです。

まあ、親が用意したんでしょうけど、この時、プレゼントって、ちゃんと綺麗なものを綺麗な袋に入れて渡すものなんだ、と気づいてちょっと恥ずかしくなりました。

 

別の友達の誕生日会に呼ばれた時にも、やはり事前に母に相談するのを忘れて、当日になって、普段から集めておいた、お菓子に付いてくるおもちゃのオマケを何個かビニール袋に入れて持って行ったこともありました。(全然学んでいませんね)

 

何か聞きたい、相談したい、話したいと思った時にそばに相談できる親がいないと、本当に困ってしまうのです。

例えば、学校で嫌なことや、嬉しいことがあっても、帰ってすぐに共感してくれる親がいないのは、やはり寂しいのです。

他にも、工作で使う道具を明日までに揃えなければいけない時など、用意が出来なくてあまり大したものは持っていけなかった気がします。

困った時に、わざわざ母のいる職場に電話してまで聞こうとも思わなかったんでしょうね。

それに、聞いたとしても、帰ってくるのは夜だしな、という思いも、聞くことをためらわせたのでしょう。

これも、最近では、工作に使う小物類は、セットで学校で用意してくれることがほとんどになってきましたので、各家庭でその都度持っていかないといけないということは少なくなってきました。

 

家での会話が少ない

親子での会話が少ないのは、多分私の家族に特徴的なことだったので、必ずしも鍵っ子の家庭にその傾向があることは言えません。

ですから、「うちは、親子の会話はすごくしている」という場合は当てはまらないと思います。

その場合でも、子供が帰ってきた時に、「ただいま~」と言う相手がいないことは、事実でしょう。

別に、家に誰もいなくても、「ただいま」、と1人で言ってもいいし、親が帰ってきてから親におかえり、ただいま、と言えば同じようなことだと言えるので、そこまで気にすることではないと思います。

 

それに、夕飯の時などに、話をすれば十分ではあると思います。

 

ですので、できれば、夕飯の時に親同士で仕事の話ばかりしているのではなく、学校の話や家で何して過ごしていたのかなどを聞いてみることは大切でしょう。

 

兄弟だけで外食!?

私が小学生たっだ当時、土曜日は学校がお昼で終わりますから、当然家でお昼ご飯を食べなくてはいけません。

しかし、両親が不在なので、テーブルにお昼ご飯が用意されていることもありましたが、ほとんどの日は、お金がおいてあって、それを持って、スーパーでおにぎりやパンを買っていました。

時には、兄と2人で外食をすることもありました。

今だと、小学生の兄弟2人で、外食している姿は異常に見えるでしょうけど、当時は、別に何とも思いませんでしたし、周りから何か言われることもなかったように思います。

近所には、今でいうところのファミレスっぽいお店があったので、そこに兄と2人で行って「お子様ランチ」を時々食べたり、お蕎麦屋さんにも行ったりしました。

夜も、両親ともに仕事で遅くなる時は、住んでいたマンションの裏通りにステーキハウスがあったので、そこに2人で行って、ステーキやハンバーグセットを食べることもありました。

特に高級なステーキハウスではありませんでしたが、一応、目の前の鉄板で焼いて、それをカウンターに座っているお客さんに出してくれる、そんなスタイルのお店です。

当時、そこのカウンターで、小学生の兄と妹が2人だけで食事している風景を周りがどんな目で見ていたのかは、わかりませんが・・・

当時としても、相当珍しい光景だったでしょう。

 

無理やり一人前にさせられる

私の両親は、子供に対して、早く一人前になってほしいと思っていたようです。

自分たちが働いていて、いつもそばにいられないので、自立してくれると助かるのは、わかります。

なので、私が頼りなく甘えることは許されませんでした。

 

「なんでも一人で早く出来るようになる」

これを求められていたのです。

 

逆に、これが子供にとってはプレッシャーです。

いつの間にか母がいないのに母の目を強く意識するようになってしまいました。

 

だから、表面的には、子供たちもしっかりしていると思われていたようでしたが、しっかりした子供でいないと怒られるので、いつもビクビクしている子どもでした。

 

緊急時の対応が出来ない

災害などの時は、やはり子供だけでは不安でしょう。

幸い、大きな地震などの災害はなかったのですが、一度、兄が1人で電車に乗って遠くまで行ってしまい、帰ってこられなくなった事件がありました。

 

小学生の頃から電車好きだった兄は、ある日、テーブルの上にたまたまあったお金で、1人で電車に乗って、出かけてしまったのです。

電車に乗ったはいいが、帰れなくなり、駅員さんに保護されるという事件がありました。

駅員さんが、家に電話をかけてきてくれて、

「お宅の子供が駅のホームにいた」
「お腹が空いているようなので、パンを食べさせた」

などと言ってきたのですが、両親はいないし、どう対応したらいいかわからなくて困ったのを覚えています。

 

そんな特殊なケースばかりじゃなく、学校から帰ってきて急に熱が出るなど、病気になることもあります。

親が帰ってくるまで1人で寝ていた時には、かなり心細い思いをしました。

鍵っ子のメリット

子供が鍵っ子だからと言って、寂しい思いをするとか、悪いことだけではありません。

鍵っ子だからこそ、身につけられるメリットと言える特徴も結構あります。

自分で決めて行動するようになる

なんでも1人で考えて決めなければならない状況が多いため、結果、自立が早くなる傾向にあります。

熱が出たら、布団に入って寝る、お腹が空いたら、冷蔵庫の物をアレンジして食べる、鍵を忘れたら友達の家に行く、など、私も状況に応じて、行動してきました。

親がいないからと言って、悪さをすることもありませんでしたし、「多分これはやってはいけないだろうな」という判断も、的確に出来る方だったと思います。

親がいないからこそ、責任感も出るので、周りに迷惑をかけないよう、気をつけるようになったのだと思います。

 

好きなことに没頭できる

親にあれこれ言われることがないので、自分の自由な時間はたくさんあります。

その時間に、何をするかは、自由です。

私の場合は、テレビを好きなだけボーッと見ることが多かったのですが、それも飽きると、宿題をやったり、漫画を読んだり、ピアノの練習をしたりしていました。

今の子供なら、ゲームをしたり、YouTubeを見る時間が多くなるでしょう。

最近の子供は、部活や習い事などで逆に忙しくて暇な時間があまりないので、1人で自由に使える時間がたっぷりあるのは、貴重だと思います。

リラックスもできますしね。

 

料理ができるようになる

これも、家庭によるでしょうけど、料理については比較的早くからやるようになる傾向があります。

共働きだと、どうしても夕飯の時間が遅くなりがちです。

うちの母は買い物もままならないので、当時は、食材を毎日宅配してもらって、作り方を見ながら自分で出来るところまで作る、という、今でいうヨシケイのサービスのようなものを利用していました。

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味噌汁とご飯を炊く以外は、全て食材も作り方もあるので、夕方になると毎日届く箱を開けて、キッチンで作るのは、暇つぶしにもなるし、結構楽しかったのを覚えています。

親としては、早いうちに、子供に料理を教えておけば、料理に興味を持って、自分でアレンジもできるようになるので、自立のためにも役に立つことは間違い無しです。

 

兄弟姉妹が仲良くなる

もし兄弟姉妹がいるなら、親がいない分、子供同士協力し合うようになるのは、自然な流れでしょう。

私は妹でしたので、必然的に兄のことを頼るようになりました。

兄も、妹の面倒を見るように親から言われていましたので、その辺は、ある程度自覚はあったようです。

兄といえどもまだ子供ですから、不安な気持ちはあったでしょうけど、お互いに協力しあうことで、心細い気持ちを落ち着かせることはできたのではないかと思います。

 

鍵っ子でも親が安心するための対策

私が鍵っ子だった経験から、親として、自分の子どもを鍵っ子にせざるを得なくなった時に、どうしたらいいのかを考えてみました。

鍵っ子用キーホルダー

まず、安全に家の鍵を持ち歩くためのグッズを準備しましょう。

こちらは、リールが75センチも伸びるので、ランドセルの肩ベルトにつけたまま鍵を出して開けることが出来ます。

素材も雨に濡れても大丈夫なもので、横ファスナー、落下防止ポケットと、鍵を失くしにくい設計で、低学年の子でも安心して持ち歩けます。

女の子に人気のキャラクターデザインのものです。

リールもついているので、ランドセルを背負ったまま、鍵を出して開けることが出来ます。

防犯上の注意

留守番をさせる前に、留守中の過ごし方を子供と話し合うことは大切でしょう。

家にいる間や、遊びに行く時の戸締り、帰宅時間、インターホンがなった時の対応などを、よく話しておきましょう。

また、災害時や何か困った時のために、いつでも親と連絡が取れる体制にしておくことも大切です。

 

子供に持たせるだけで見守りが出来る、GPS端末などもありますので、まだスマホを持たせるには早い小学生(特に低学年)にはおすすめです。

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あんしんウォッチャーは我が家でも使っていますが、以下のようなメリットがあります。

・事前に、家や小学校などの場所を登録しておくと、着いた時や離れた時に通知が来る。

・家に着いた時などに自分でGPSのボタンを押すと、スマホに通知が来るように設定ができる。

・充電が長持ちする。(充電が切れたら、通知でお知らせが来る)

 

会話とスキンシップ

親が仕事から帰ってきたら、家ではやることが山積みなので、そっちを片付けようと必死になりがちです。

手を動かしながらでもいいのですが、子供に話しかけられたら、顔を見て話を聞いてあげることをおすすめします。

忙しいからと、後でね、ばかりだと、子供はもう話す気を失ってしまいますので。

また、小学生のうちは、まだまだスキンシップも重要です。

親と離れる時間が長いと、本当は甘えたいのに甘えられなくなることもあります。

子供の様子を観察して、甘えたそうにしていたら、日中触れ合えない分、たくさん甘えさせてあげるといいと思います。

一緒にスーパーで買い物したり、料理を手伝わせたり、お風呂も一緒に入るなど、意識して触れ合う時間を作るようにしましょう。

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早く自立させようとしない

鍵っ子だと、早く自立しているように見えますが、それは強がっているだけの可能性もあります。

1人で何でも出来ているように見えても、まだまだ精神的には子供です。

親が忙しいから、という理由で、子供に早く自立させようとプレッシャーをかけるようなことはしないほうがいいでしょう。

自立は、土台がしっかり出来上がってくれば、自然に出来るものです。

子供のうちは、しっかりと愛情を注いであげることを意識していれば、ちゃんと自ら自立していくものです。

 

遊びに行かせる時の心構え

実は、子供が遊びに行ってくれれば、寂しくないだろうと思いがちですが、周りの共働きの家庭を見ていて、気づいたことがありますので、少し書いておきます。

それは、友達の家に行く時に、おやつなどを持たせるようにしておくことも、時には必要だと思うことです。

実際に、近所の子で、学童には行かずに、放課後、友達の家を渡り歩いてゲームなどをさせてもらっている男の子いるのですが、おやつも、ものすごい勢いで食べるそうです。

自分で一度もおやつを持参せずに、友達の家で遠慮なく食べてしまうのです。

親が知ってるのか知らないのか、わかりませんが、親がいない間に、友達の家にしょっちゅう遊びに行っていることが分かったら、たまにはおやつを準備しておいて、持たせるようにした方がいいかもしれませんね。

まとめ

様々は事情から、子供を鍵っ子にさせることになる場合に、どうしたら、親も子供も安心できるのか、についてお伝えしました。

私の経験上、鍵っ子で寂しかった思いもありましたが、自分で判断して行動しようと思うきっかけにはなりました。

子供が鍵っ子であってもなくても、親が子供と関わる時間に、どう子供と向き合うのか、ということが一番重要なのだと感じます。

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