子育ての大変さを、子育てしていない人に理解してもらう事って、実に難しいことです。
子供を産む前は、単純に、子供が欲しいな、と思っていただけで、子育てってどんなことをするものなのか、全然わかっていませんでした。
そんな状態で子供を産んでみたところで、パニックにならないわけがありません。
気づいたら、「あれ?今日、歯磨きをまだしていなかった」とか、「あれ?今着ているのって、寝て起きた時の服のままだった」、「あれ?私って朝起きてからトイレ行ったっけ?」と、昼近くになって気づくことはよくありましたね。
もちろん、ボケーっとしていて、それらのことを忘れたわけじゃありませんよ。
子供の世話をしていると、自分のことを忘れてしまうというか、考えるスキ間がないです。
独身の友達や、旦那さんにも大変さを訴えたいのに、何がどう大変なのか、自分でも整理がつかなくて、上手く伝えられない事ってありませんか?
少しでも共感してもらうように、大変さの中身をまとめてみましたので、お役に立てると幸いです。
目次
子育ては大変なんです
子育てが大変だと思う主な理由を、3つほどあげてみました。
当たり前に出来ていたことが出来なくなる
子供を産む前の生活だと、6時に起きて、仕事に行く準備、朝食、7時に家を出て、昼食は12時、帰宅後夕食、お風呂、TVを見る、などほぼ予定通りに出来るものでしょう。
しかも、その合間に、トイレに行ったり、メールをしたり、買い物をしたり、ということも、当たり前ですがやっていますよね。
しかし、子供を産んだとたん、絶対に予定通りに進まなくて、トイレに行くなどの当たり前のことが思うように出来なくなるのです。
トイレもそうですが、お風呂から上がったら、自分がパジャマに着替えることさえも後回しだし、ましてや髪を乾かすことさえも出来なくなってしまいます。
朝起きるのさえ、6時に起きようと目覚ましをかけても、4時頃に起こされて、そのまま散歩コース、ということもよくありました。
今まで当たり前に出来ていたことが出来なくなることが、こんなに苦痛とは思っていませんでした。
特にお風呂上りには、私は絶対に髪をすぐに乾かしたい派でしたので。
冬は特に寒いため、着の身着のままで、赤ちゃんにおっぱいを飲ませるのが苦痛だったのです。
思い通りにいかない
世の中、思い通りにいかないことがたくさんあることくらい、十分知っていたつもりです。
しかし、育児がここまで思い通りにいかないものだとは、予想だにしていませんでした。
例えば、赤ちゃんなら、数時間おきに授乳するものだから、その間に家事をやれるな、と思っていました。
が、実際は、時間をほとんどおくことなく、
おっぱい→ミルク→おむつ替え→ぐずる→抱っこ→おっぱい→うんち→おっぱい→寝る→置くと泣く→抱っこ→おっぱい
と朝からこれの繰り返しです。
寝たからしばらくゆっくりできるから、さあ、食器の片付けでもしよう、と、やり始めた途端、その音で目が覚めて途中で戻って抱っこ、ということなんですね。
ずーっとこれの繰り返しです。
赤ちゃんって寝るものでしょう? 1日のうちほとんど寝てるはずでしょ?
育児書に書いてることとあまりにも違うことに、苛立ってしまったのです。
やり方がわからない
子育てって、当たり前ですけど、全然やり方がわからないんですよね。
育児書見たって、現実とは違ったり、自分の親の言うことだってもう何十年も前の子育てで、今とは違ってたり、何より子供によって性格が違うので、その子に合った子育てをするしかないんです。
手探り状態ですが、相手(赤ちゃん)は待ってはくれません。
容赦なく、ギャンギャン泣きわめくので、おっぱいも飲ませたし、抱っこもしてるし、オムツも替えたのに、あとはどうしろっていうの?とパニックになってしまうのです。
1日中悩みながら、毎日子育てをすることって、ものすごーく大変なことです。
どんなに大変でもやめられないのが子育てです。
せめて、周りの人に理解してもらいたいですよね?
でも、そこが一番難しい部分なのです。
子育ては大変じゃないと思われる原因
子育ての大変さが理解されにくい理由についてもあげてみます。
大変さの中身が理解されにくい
「大変大変と言いながら、結構ママ友とおしゃべりしたり、昼寝だって出来るし、余裕でしょ?」
と、独身の友達に言われたことはありませんか?
子供がまだ小さいと、言葉が話せなかったり、赤ちゃん言葉だったりして、普通に大人と会話をすることって、少ないんですよね。
だから、ママ友と会話するって、本当にストレス発散になるし、欠かせないものなのですが、それが、なんだか余裕に見えるのでしょう。
それから、昼寝も、絶対に必要なんですよね。
働いていると、もちろん自由に昼寝なんてできないので、「家で昼寝できるなんて羨ましいな~」と思われているかもしれません。
でも、赤ちゃんがいると、夜は本当に寝られないんですよね。
ここを無視して、昼寝できる、と思われるのでしょうね。
一部分しかわかってもらえてないところが辛い・・
昼寝が出来ないと、その後の夕食の準備から夜の片づけ、お風呂、寝かしつけが本当に辛くて辛くて、しんどいものです。
そういう理由もあって、昼寝が必要なのです。
継続して体験した者にしか本当の大変さはわからない
と思います。
仕事と比較される
仕事と育児は、単純に比較できるものではありません。
仕方ないです、私も産む前までは、「仕事のストレスに比べたら子供の世話なんて」そう思っていました。
私も出産前の仕事は、すごく大変でした。
毎日残業で、終電も当たり前。
しかも一人暮らしで職場からは1時間半もかかる宿舎に住んでいました。
ですから、食事なんてまともにとれたためしはありません。
休日出勤もあったし、クレーム対応、上司からのパワハラ、セクハラ、などなどいろいろ経験してきました。
ですから、子育てなんて、大したことじゃないでしょ!?と、たかをくくっていたのです。
それがフタを開けたら、びっくりでした。
大人相手と子供相手とでは、全然比較できるものではないんですよね。
あえて、似たような点を挙げるとすれば、仕事中に頻繁に電話がかかってきて、その都度仕事を中断しなければいけない、という状態が昼夜問わず、毎日続いている、という状態でしょうか。
こんなことを独身の友人に話してしまうと、「子育ては苦労ばかりだから、子供を産みたくない」なんて、今度は返されてしまうかもしれませんね。
難しい部分です(-_-;)
まとめ
一言でまとめると、子育てはすごく大変だけど、大変さは「体験しないとわからない」ですよね。
男性も育休が取りやすくなってきましたので、継続して子育てと家事を経験してもらう体験をしてもらうことで、理解し合えるようになることを願っています。
もちろん、本当に大変さをわかってくれるのは、同じように子育ての経験のあるママ友であることには変わりないでしょう。
共感し合える友人を作ることも、子育てを楽にするポイントかもしれません。